
近年、「働き方改革」の影響により、多くの企業が労働時間や有給休暇等の見直しを検討している。
そんな中、キャリコネは「銀行業界の“労働時間の満足度が高い企業”ランキング」を発表した。同ランキングでは、2007年の郵政民営化により、当時の日本郵政公社の郵便貯金事業などを引き継いで誕生した「ゆうちょ銀行」が1位に選ばれた。実際にゆうちょ銀行で働いている人の口コミも一緒に紹介しよう。
「ゆうちょ銀行」の残業・休日出勤に関する口コミ
「ほぼ定時で帰れます。休日も基本カレンダー通りですが、配属される店舗によっては土曜出勤もあります。1年に5日間連続休暇は絶対に取れます。有休も申請しやすく、2年目以降は余った場合年休として優先的に休日を指定することもできます。休暇に関しては比較的取りやすい印象です」(営業/20代前半女性/年収200万円/2015年度) 今回は「ゆうちょ銀行」が1位に選ばれた理由についても探ってみた。
両立支援が認められ「くるみん」「トモニン」認定も受けている『ゆうちょ銀行』
「ゆうちょ銀行」は、約2万4000の郵便局窓口と国内最多の約2万9800のATMなどのネットワークを通じ、全国47都道府県すべての地域に金融サービスを提供している。
社員の家庭と仕事との両立支援に関しては、ダイバーシティ推進部の設置やイクボス宣言をするなど、社内の意識改革や法定基準以上の制度整備に注力。育児や介護を理由に退職してしまった社員に対する再採用制度も。これらの支援体制が評価され、「子育てサポート企業」として「くるみん認定」を取得。また、2016年度には「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進に取り組む企業として「トモニン」も取得した。
定時退社日の推進や一週間連続休暇の取得促進などによって残業時間も年々減少しており、2017年度の平均時間外労働時間数は11.2時間。休暇に関しては、2017年度の平均有給休暇取得日数が年間20日間中18日、取得率は89.8%という好実績を記録している。
<調査概要> 「銀行業界の"労働時間の満足度が高い企業"ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載がある銀行業を営む企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業
調査内容:企業別にキャリコネユーザーによる「労働時間の満足度」評価の平均値を算出(5点満点)
対象期間:2016年4月1日~2018年3月31日
構成/ino
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