
海外メディアで「ポッドキャスト黄金期」と報道されるほど、世界的に急成長している「Podcast」。15年ぐらい前から存在していたオーディオコンテンツにもかかわらず、ここ数年で人気となっているその背景を調べてみた。
なぜ今?ポッドキャストが人気となっている理由
ニュースやビジネスといった情報系から、コメディやドラマとったエンターテイメントまで、さまざまなコンテンツをいつでも無料で聴ける「Podcast」。お気に入りの番組がある方もいらっしゃるだろう。
ユーチューブと同じく、15年くらい前からあったにもかかわらず、ここ数年で、英語圏を中心に視聴者が増え、昨年は「Spotify」や「Google」も、「Podcast」市場に参入するなど話題に尽きない。
Pew Research Centerのデータによると、2019年に、アメリカで「『Podcast』を聴いたことがある」と回答した人は51%と半数に。「毎月聴いている」は32%、「毎週聴いている」は22%と、「Podcast」が始まった頃の2006年からその人気が徐々に上昇し、「頻繁に聴く人」が増えていることがわかる。
「Forbes」によると、この人気上昇の理由として、スマートフォンなどのモバイルデバイスの急増はもちろんのこと、コンテンツのクオリティが向上したことも大きいという。特に、実際にあった犯罪を調査する番組「Serial」は、歴史上最も聴かれた「Podcast」で、現在6800万回以上ダウンロード・ストリーミングされており、「ポッドキャストルネッサンス」と呼ばれるものを引き起こしたという。
「ポッドキャスト『Serial』が開始された2014年には、政治や犯罪からガーデニングや言語にいたるまで、興味がそそられるあらゆるテーマのプログラムをダウンロードするという考え方に人々は慣れてきた」
Forbes より
また、よく練られたストーリーを音で聴くという「Podcast」が持つ「Storytelling(物語・語り)」の力によって、人々がオーディオコンテンツに惹きつけられていると指摘する専門家もいる。
「Freakonomics」という経済の番組について、「Storytelling(物語・語り)」の力がどう活かされているのか、専門家はこう指摘している。
「より抽象的なトピックに焦点を当てたポッドキャストでさえ、『Storytelling(物語・語り)』の力でテーマに命を吹き込む。『Freakonomics』は、イノベーションを起こした人々の視点を織り交ぜることにより、経済学をわかりやすく語っている。ユーザーは、教科書を読んでいるような気がしない」
Medium より
空前のヒットとなった「Serial」では、ただ犯罪を伝えるのではなく、それを取り巻く人々、状況、証拠を詳細に描き、聴くものがまるでその世界にいるかのように感じる「Storytelling(物語・語り)」の力があったそうだ。
「Podcast」は、ビジュアルがない分、想像力をかきたてられ、ストーリーを自分と密接に結び付けることができる。さまざまな新しいトピックについて学び楽しみながら、想像力を刺激できる点が魅力のようだ。
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