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7pay終了で考えるコンビニにQR、バーコード決済は本当に必要か?

2019.08.26

経営陣にIT知識が足りないのは問題

法林氏:『現代ビジネス』に西田君(ジャーナリストの西田宗千佳氏)が、7payの何がまずかったを書いた記事や、プログラマの人のブログを流用している記事が重要な指摘をしていた。企業がITのビジネスをやる際に、なんでも外注して、いざ問題が起きた時に原因を特定できなくて、どうしましょうみたいな状態になっているけれど、それって本当にいいことなのか。日本の企業がまずいと思うのは、プログラマ、SIer(システムインテグレーションを行う業者)への支払いも含め、最低限必要な費用をケチるのが非常にまずい。プログラマが書いていた話で面白かったのは、例えばアプリを作る時に、画面のこのあたりにバーコードを置いて、このへんにこれを置いてとやっていくんだけど、これって本当は経営サイドが解決すべき問題なんじゃないかと。だってお客さんとの接点なわけでしょ。レジの場所や売り場に何を置くのかということを決めているのに等しいことなのに、それを外注に丸投げしている。

石野氏:バーチャルなお店みたいなものですからね。

法林氏:そうですよ。あり得ない。プログラムってライブラリを使ったりする。Aというライブラリを使うのか、Bというライブラリを使うのかをプログラマは判断しているんだけど、判断していることが、ほぼ経営判断に近いわけですよ。そのライブラリが信頼できるかどうかをプログラマが体系的にわかっていて、使う/使わないを判断している。本来は経営判断すべき課題を、外注していることがすごいな、という話を書いていた。本当にそうだと思う。経営陣があまりにもコンピュータ、ITに対する知識がないのは痛すぎる。

石野氏:その点、いわゆるIT系企業がやっているメルペイとかLINE Payの方が、内製しているから安心感はありますよね、PayPayはやらかしましたけど。通信キャリアのドコモが行っているd払いとかも、まともな仕組みができている。

d払い

法林氏:キャリア系の決済機能はやっぱりわかっている。導線もわかっている。

石野氏:散々アプリを作ってきていますからね。

法林氏:セブン-イレブンは自分のことしか考えていなかったのが完全に裏目に出てしまった。しかも全部外注なので、「ウチは責任を持っていません」と全員が白旗を挙げちゃった。

石川氏:店舗の負担が増すのは嫌がっていたんじゃないかなと思います。セブン-イレブンは、組織としてだいぶ疲弊してきている感じがする。

法林氏:7payの事件があった時に、ファミリーマートの澤田貴司さん(株式会社ファミリーマート代表取締役社長)のインタビュー記事が出ていて、「本部が一番わかっていない」と語っていたけど、本当にそう。自分たちのことしか考えていない。さっき言ったプログラマが指摘した「プログラマが書いているコードは経営判断」ってことを、本当に会社は理解してもらいたいことですね。

......続く!

次回は、「楽天」のDMM.comの格安スマホ事業買収について話合う予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘

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