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au、ソフトバンク、MVNO各社はなぜHUAWEI製スマホを発売したのか?ドコモはどう動く?

2019.08.18

 2019年5月、国内向けに投入されることが発表されたファーウェイのスマートフォン「HUAWEI P30シリーズ」。今年の夏商戦の目玉になると期待されていたが、米中貿易摩擦の影響で、一部の販路を除き、国内ではHUAWEI P30シリーズは販売や予約が見合わせられていた。

 ところが、8月に入り、auやワイモバイル、UQモバイルが相次いで新製品の発売を発表し、MVNO各社もこれに続いた。その一方で、NTTドコモは夏モデルとして発表したファーウェイ製スマートフォンの予約停止を解除していない。なぜ、各社の対応はこのように違いを見せているのだろうか。各社の動きから、その背景を探ってみよう。

エンティティリストへの記載により、各社が販売を見合わせ

 現在、グローバル市場ではシェアNo.1のサムスンを猛追するファーウェイ。その主力シリーズのひとつ「HUAWEI P」シリーズの最新モデル「HUAWEI P30」シリーズは、今年3月にフランス・パリで開催されたイベントでグローバル向けに発表された。

「HUAWEI P30」シリーズは2019年3月にフランス・パリで開催されたイベントでにグローバル向けに発表された

 そして、今年5月、各携帯電話会社及びサブブランドから発表された夏モデルでは、NTTドコモが最上位モデルの「HUAWEI P30 Pro HW-02L」、auがグローバル向け普及モデルを強化した「HUAWEI P30 lite Premium HWV33」、UQモバイルとワイモバイルがグローバル向けの普及モデル「HUAWEI P30 lite」を取り扱うことが発表された。

5月16日の「NTTドコモ 2019夏 新サービス・新商品発表会」では、吉澤和弘代表取締役社長がハイスペックモデルのひとつとして、「HUAWEI P30 Pro HW-02L」を紹介

5月13日の「au発表会 2019 Summer」では、取締役執行役員専務 コンシューマ事業本部長の東海林崇氏がコストパフォーマンスモデルとして、「HUAWEI P30 lite Premium」を紹介

 5月21日に開催されたファーウェイの国内向け発表会では、SIMフリーモデルとして、「HUAWEI P30」と「HUAWEI P30 lite」も発表され、MVNO各社ではIIJmioや楽天モバイル(MVNO)、LINEモバイル、mineo、イオンモバイルなど12社が取り扱い、家電量販店ではヨドバシカメラやビックカメラ、エディオン、ヤマダ電機など7社、オンラインショップではAmazonやNTT-X Storeなど9店がそれぞれ販売することがアナウンスされた。

日本向けには5月21日開催された発表会で、「HUAWEI P30」や「HUAWEI P30 lite」などが発表された

 ここ数年、ファーウェイ製スマートフォンはカメラ機能などが高く評価され、SIMフリー端末を扱うオープン市場で高い人気を集め、販売ランキングでは一時的にiPhoneをも上回るほどの勢いを見せている。

 なかでも普及価格帯の「HUAWEI P20 lite」は、2018年6月に発売されて以来、SIMフリースマートフォンとしてのベストセラーを記録するほどの人気ぶりで、その後継モデルとなる「HUAWEI P30 lite」にはMVNO各社や販売店なども大きな期待を寄せており、多くの販路で取り扱われると発表されていた。

日本向けの発表会では多くのMVNOや家電量販店、オンラインショップが販売することが明らかになったが……

 ところが、各携帯電話会社やファーウェイの国内向けの発表と前後する形で、米商務省産業安全局がファーウェイと同社の日本法人など、関連企業68社を「エンティティリスト」(禁輸措置対象リスト)に加えたことが明らかになり、状況は一変する。エンティティリストは米国の国家安全保障や外交政策の利益に反することなどを理由に作成されているもので、このリストに掲載されると、何らかの取引をする際、米商務省に申請をして、許可を得なければならなくなる。

 しかも米国企業との取引のみを制限するものではなく、米国の技術を利用した外国製品も対象になり、米国製品を他国経由で対象者に輸出することも制裁の対象になるため、リストに記載された企業や団体、個人は、商取引だけでなく、様々な経済活動を制限される。

 この発表を受け、Googleが一時、取引停止をアナウンスし、英ARMなど、他の関連企業も取引の見直しをしたことが報じられると、各携帯電話会社とMVNO各社、一部の家電量販店は一斉に発売延期を発表。NTTドコモは「今夏発売」と発表していた「HUAWEI P30 Pro HW-02L」の事前予約の受付を停止し、auは「HUAWEI P30 lite Premium HWV33」の発売を延期。UQモバイルとワイモバイル(ソフトバンク)も「HUAWEI P30 lite」も発売が延期された。

 また、SIMフリーモデルの「HUAWEI P30」と「HUAWEI P30 lite」を扱う予定のMVNO各社もこの動きに続き、IIJmioや楽天モバイル、mineo、LINEモバイルなどが相次いで発売延期を発表したが、なかにはDMM mobileのように、一時は「予定通り発売」とアナウンスしながら、発売日前日の深夜に「取り扱いを延期」を発表するなど、混乱も見受けられた。

 家電量販店も軒並み、発売延期をアナウンスしたが、ヨドバシカメラとビックカメラはオンラインショップでの販売も含め、SIMフリーモデルの2機種を予定通り、発売した。そのため、MVNO各社などでの購入を検討していたユーザーは、ヨドバシカメラとビックカメラでの購入に流れることになった。

ファーウェイのデバイス部門 日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏は、サポートに問題がないことをアピール

 こうした動きに対し、ファーウェイの日本法人は「発売済みや販売中の製品、発表済みの製品については、セキュリティアップデートやアフターサービスに影響はない」と声明を発表したものの、各携帯電話会社やMVNO各社、家電量販店の対応がすぐに変わることはなかった。

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