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話題の映画「イソップの思うツボ」の3監督が語る令和時代の映画作りのツボ

2019.08.15

 制作費約300万円にもかかわらず、観客動員数220万人、興行収入31億円を突破し、2018年にはDIMEトレンド大賞 レジャー・エンターテインメント賞を受賞した映画「カメラを止めるな!」(監督:上田慎一郎)は、映画作品としての評価のみならず、スマホ&SNS時代における新しいトレンドの作り方としても大きな話題となった。実は、この作品の助監督を担当し、Abema TVでオンエアされた「カメラを止めるな! スピンオフ『ハリウッド大作戦!』」でメガホンを握った中泉裕矢、そして「カメ止め」ではスチールを担当した浅沼直也、そして上田慎一郎の3人は、「カメ止め」のヒット前に一緒に監督を務める長編映画を作ろうという“無謀”な企画を進めていた。その構想は、2016年秋から本格化し、途中で「カメ止め」の大ヒットという“ハプニング”があったものの、約3年の熟成期間を経て、いよいよ公開される。それが、8月16日(金)から全国ロードショーされる「イソップの思うツボ」である。

 すでにTwitterインスタグラムのハッシュタグなどで情報が出始めているので、何やら面白いことになるらしい雰囲気は感じている方も少なくないはず。@DIMEでは、本作のマスコミ試写会がスタートした6月下旬に3監督同時インタビューを行なうことに成功したので、そのときの様子をお届けする。

友だちはカメだけの内気な女子大生・亀田美羽を演じる石川瑠樺。「完成した作品を観ると、(3人の監督の)色の混ざり合いとても魅力的になっていました」(C)埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

個人と個人がつながり、個人が発言しやすくなっている時代

--マスコミ試写会が満席となり、別部屋でのDVD試写も満席になるくらい話題のようですが、令和を担っていく新世代の作り手が、いまの時代をどんな風に感じているか、というところから、お話を聞かせてください(聞き手は、ライター・橋本 保)。

中泉裕矢監督(以下、中泉):いま映像の世界も多様化が進み、映画のほかにもYouTubeやニコ生などもあり、作り手も意識せざるをえないので、いろいろなものを見なきゃいけません、そういう時代なのかな、と。

中泉裕矢監督(監督・共同脚本)

上田慎一郎監督(以下、上田):選択肢が多い一方で、ヒットした作品を意識しているような面もあるのかな、と。で、結局、多様性とは逆になっちゃうような。ヒットから学ぶことはありますが、その逆に進むとか、違う方向に進む力がないと、結果を出せない感じがしています。まぁ、結局は、自分の好きなことをやるしかない。自分の好きなことを信じ、かつ、作家性を残しながら同じことをしないようにする、そんなことを思っています。

上田慎一郎監督(監督・脚本)

浅沼直也監督(以下、浅沼):いま「一億総ツッコミ時代」と思うんです、、、ん? なんか結構、残る言葉を言おうと思ってるんですけれど、、、

浅沼直也監督(監督・共同脚本)

中泉:パワーワード??

浅沼:僕、芸風としてすべり芸なんです!

--大丈夫です、スベってません。どうぞ、続けて下さい

浅沼:はい。で、いまって(インターネットやSNSなど)技術的な革新で、個人と個人がつながり、個人が発言しやすくなっている時代ですよね。それがゆえに、同調圧力なんかも働いていて、昔ならバカなことを言ったり、やったりすることで、意外と世界を動かしてきたこともあるけれど、いまは、目立つ人にツッコミを入れていくことのほうが、重要視されている気がします。それが社会全体にあって、息苦しさみたいなものはあるような気がします。出る杭は打たれるっていいますが、いまは杭を打つ数が増え、打たれる様子が見えやすくなっている感じがする。そういうなかで、作品を発表するのは、ある種覚悟が必要だな、と思いますね。

タレントとして大人気の家族で、娘・菟草早織を演じる井桁弘恵(中央)。「三監督の現場は、めまぐるしい状況の変化についていくのに必死でしたが、その時間はとても幸せでした」(C)埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ

 映画監督のようなクリエーターに、他者を受け付けないような印象を持つ方は少なくないかもしれないが、このインタビューでは、非常に和気あいあいとした感じでやり取りが進んでいく。そして、話はネット空間なども含めた世間の反応などに展開していくが、必ずしも3人の意見が同じになるわけではない。

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