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2050年には世界の人口の半分が近視に!?JINSと慶大ベンチャーが近視を抑制するメガネ型医療機器「バイオレットライト」を開発

2019.08.21

治験や開発を経て、販売は2023年頃を予定

「従来のメガネは近視の補正として価値を提供してきたが、視力を補正するというメガネの概念を根本から変え、近視を抑制してメガネさえ必要のない未来を作るという壮大な思いを込めた大きなチャレンジが今回の共同プロジェクトだ。

 外遊びの時間を増やすことが難しくなった現代の子供たちにアプローチする方法としてたどり着いたのが、バイオレットライトを照射するというアイディア。世界初のバイオレットライトを使った近視進行を抑制するメガネ型医療機器は、近視が最も進行すると言われる6~12歳を対象にしたもので、現在、治験、開発を進めている。」(JINS 田中仁社長)

 近視進行抑制メガネ型医療機器は、メガネ上部からバイオレットライトを照射。小学生が屋外環境に3時間滞在するのと同等量のバイオレットライトを放射する。ライトが邪魔にならない構造設計で、想定ターゲットが子供でもあるため、かけやすいデザイン、軽量性、弾力性のある素材を採用。照射機能は自動電源オフ機能がついて1日の照射量をコントロールできる。

「紫外線がカットされているメガネでは3割のバイオレットライトしか入ってこないため、メガネをかけている子は1日6時間外にいなくてはならないことになる。すでにJINSでバイオレットライトプラスという、バイオレットライトを通すメガネを販売しているが、外に行かなくてはならないことに変わりはなく、次世代のチャレンジとしてバイオレットライトを照射するメガネの治験を行っている。

 現在はまだ仮説の段階で、医療機器として発売するには臨床試験を行い安全性、効果を証明しなくてはいけない。現在は安全性を見るパイロット治験を行っており、安全性が確認されたら本試験を行う」(坪田先生)

「治験、開発を進めて2023年頃の製造販売承認を目指す。価格は未定だが、たくさんの子供がかけられるようなリーズナブルな価格を想定している」(田中社長)

【AJの読み】すでに近視の大人やメガネ型以外の製品の可能性も

 バイオレットライトメガネは子供を対象とした近視予防の製品として提供するとのことだが、すでに近視になってしまった大人には使えないのだろうか。

「近視は年齢を重ねても進行が止まらない。我々の研究チームの鳥居(秀成)先生は強度近視の人でもバイオレットライトは有効に働くことを証明している。大人もバイオレットライトを浴びることで、強度近視のリスクを増やしたくないという人にはプラスに働くのではないか。しかし、大人やすでに近視が進んだ人でも有効かどうかについては、今後さらに治験を進める必要がある

 近視ではないのにメガネをかけることに抵抗がある子供もいるので、現在の技術段階ではエネルギー効率の関係で実現は難しいが、デスクトップスタンドなどメガネ以外の方法も模索していきたいと思っている」(坪田先生)

 加齢に伴い失明リスクが増加するという強度近視に、バイオレットライトが有効であるのならば、年代を問わず製品化への期待はさらに高まる。スタンドライトなどへの応用を含め、バイオレットライトの研究、開発には注目していきたい。

文/阿部 純子

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