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2050年には世界の人口の半分が近視に!?JINSと慶大ベンチャーが近視を抑制するメガネ型医療機器「バイオレットライト」を開発

2019.08.21

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

2050年には世界の人口の半分が近視に?

 2011年に世界に先駆けてブルーライトカットメガネを製品化したJINSが、世界初の「バイオレットライト」を使った近視進行抑制メガネ型医療機器の共同プロジェクトを発表した。ブルーライトカットメガネでも共同開発を行った、慶應義塾大学・坪田一男教授が代表を務める慶應大学医学部発ベンチャー「坪田ラボ」とパートナーを組む。

 近視は世界的に増加傾向にあり、アジア平均で1920年代は約20%だった近視率が、現在では約80%に。2020年には世界で26.2億人が近視となり、2050年には世界の約半分に当たる47.6億人が近視になると予想されている。慶應大学の調査では都内の小学生の76.5%が近視で、私立の中学生では95%に及ぶ。また、強度近視は視覚障害のリスクにもなり、日本における失明リスクでは4位、中国では2位になり、世界の失明リスクは強度近視で起こるであろうと懸念されている。

「近視とは眼軸長が伸びることだが、なぜ近視になるのか根本的な原因の解明はされていなかった。2007年にジョーンズ博士が『外で長く遊んでいる子供は近視にならない』という論文を発表。1日2時間、週14時間外で遊ぶと両親が近視でも子供は近視にならないとわかった。

 外に出ている環境が週3時間のシンガポールと週14時間のシドニーと比較すると、同じ遺伝子を持っていても6~7歳の近視の割合は、シンガポール29.1%、シドニー3.3%と大きな差があった。

 なぜ外にいる時間が長いとなぜ近視になりにくいのか。慶大眼科の発見で、紫外線の手前にあたる波長360~400nmの『バイオレットライト』が眼軸長の延伸を抑える=近視進行を抑制することがわかり、動物実験でも実証性を確認、バイオレットライトは普遍的に眼軸の大きさをコントロールしていることに気づいた」(坪田先生)

 バイオレットライトは自然光を浴びることで得られるが、屋内ではほとんどのバイオレットライトは失われている。会見では屋外での測定が紹介されたが、300~600nmのバイオレットライトが観測され、日陰でも十分なバイオレットライトが得られていることがわかった。

「猛暑の時期に外に出ることは積極的には推奨できないが、まったく屋外に出ないと近視を進行させてしまうことは覚えていた方がいい。とはいえ今の子供たちは、遊ぶ場所も限られ、塾や習い事など空間的、時間的に外遊び時間が減っている状況で、1日当たりでは平均して30分ほど。そうした子供たちに向けて、光環境をコントロールすることで近視を抑制したいという我々のバイオレットライト仮説にJINSが協力をしていただき、近視問題にチャレンジすることになった」(坪田先生)

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