
夏はそうめんを食べる頻度が増えるが、そうめんばかりだと、栄養バランスの崩れが気になるところもある。管理栄養士の小泉明代さんに、そうめんばかり食べることによる栄養の偏りや、栄養を補うためのちょい足し食材とワザを聞いた。
夏休みの食事作りの悩みとは?
シェアダインでは、小学生のお子様を持つ保護者を対象にアンケート調査を実施。その結果「夏休みの食事作り」に悩む実態が明らかになりました。
シェアダインが、2019年6月、小学生の子どもを持つ全国の保護者300名に対して実施したアンケート調査結果によれば、一年の中でも、食事作りが最も大変な時期は「夏休み」となった。その理由は下記がトップ3となった。
1位「食材・メニューが偏りがちで、子どもの栄養バランスが不安」…31%
2位「献立やメニューを考えるのが大変」…27%
3位「食事作りの回数・量が増える」…25%
またアンケートでは「夏休み、食卓に並ぶのはそうめんばかり」「暑くて冷たいものばかり食べてしまう」という声も挙がった。
多くの場合、長い夏休みゆえに、そうめんや冷やし中華などの冷たいメニューがマンネリ化していることが課題のようだ。そして子どもの栄養バランスが一番の気がかりのようだった。
そうめんばかり食べていると栄養が偏る?
実際、そうめんを食べる頻度が高いと、栄養バランスはどうなるのだろうか? 管理栄養士の小泉さんが次のように解説する。
「そうめんの原材料は、小麦粉、塩、油で、多く含まれる栄養素は『炭水化物』です。乾麺100gあたりに72.7gの炭水化物が含まれています。そのため、そうめんばかり食べていると炭水化物に栄養が偏ってしまい、その他の栄養素であるたんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足してしまうことが考えられます」