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「老後の資金2000万円」問題が景況感の悪化を招いたか

2019.08.18

日々流れてくる様々なニュース。それらが世間に何らかの影響を及ぼし、結果として景気の善し悪しに結びつくこともある。

そんな最新のトピックを経済と絡めて解説する「宅森昭吉の身近なデータで見た経済動向(2019年8月)」がこのほど発表されたので、紹介していきたい。

令和婚で令和元年5月の婚姻件数前年比ほぼ倍増。離婚は改元前の平成31年4月に前年同月比約2割増加

景気ウォッチャー調査で改元関連コメント現状判断DIを作ると、平成から令和への改元前後の4月と5月で、それぞれ55人、43人が改元にふれ、DIは58.2、55.2とどちらも景気判断の分岐点の50を上回った。

令和元年5月の婚姻件数(実数)は93,128件で、前年同月より45,675件も増えた。前年同月比は+96.3%と、ほぼ倍増である。いわゆる令和婚を挙げたカップルが多かったことになる。

1~4月の実数の累計の前年同期比は▲14.4%と2ケタのマイナスで婚姻届を出すのを控えた様子だったが、5月分の大幅増加を加えると、1~5月分累計の前年同期比は+6.1%と増加に転じた(図表3)。

天皇・皇后両陛下御成婚の93年の前年比+5.1%、ミレニアムの2000年の+4.7%に並び、今年もしっかりしたプラスの伸び率になりそうだ。時代の変わり目は婚姻件数の増加につながりやすいようだ。

なお、4月分の離婚件数(実数)は21,061件で、前年同月比+19.7%と2ケタ増加になったが、5月分は16,698件で同▲6.9%の減少である。

平成のうちに離婚を済ませ、すっきりして新しい令和の時代を迎えようとした人が多かったようだ。このように改元は人々の生活面に大きな影響を及ぼす出来事だと言うことが再確認された。

エルニーニョ現象終息。夏物需要を減少させる冷夏は回避され、8月は暑い夏に

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。

気象庁では、具体的にエルニーニョ監視海域の海面水基準値(その年の前年までの30年間の各月の平均値)との差の5カ月移動平均値が6カ月以上続けて0.5℃以上になった場合を、エルニーニョ現象と定義している。

最近のエルニーニョ現象は2018年秋から発生していた。気象庁が毎月10日に発表している「エルニーニョ監視速報」の6月10日発表分では、「エルニーニョ現象が続いている。

今後夏はエルニーニョ現象が続く可能性が高い(70%)。秋にかけては平常の状態になる可能性もあるが(40%)、エルニーニョ現象が続く可能性の方がより高い(60%)」としていた。

70%の確率でエルニーニョ現象が今夏も続くという予測だった。エルニーニョ現象が発生していると日本では冷夏・暖冬になりやすいという傾向がある。

経済産業省・商業動態統計の百貨店・スーパー販売額(旧、大型小売店販売額)を全国消費者物価指数でデフレートして、実質百貨店・スーパー販売額を求めて81年以降18年までの39年間の7~9月期の前年同期比・平均値を求めると+0.6%になる。

全期間平均に比べると、エルニーニョ現象が発生している時期の前年同期比・平均値は+0.3%にとどまる。エルニーニョ現象下では冷夏になりやすいので、ビール、アイスクリームなどの飲食物やエアコンなどの夏物商品の売れ行きが悪くなるからだ。

逆に猛暑になりやすい傾向があるラニーニャ現象が発生している7~9月期の実質百貨店・スーパー販売額の前年同期比・平均値は+1.6%になり、夏物商品の売れ行きが良くなる。

今年は冷夏になり7~9月期の販売額が芳しくない状況になるのではないかと心配されていた。

今年の7月上中旬の20日間で30℃以上の真夏日になったのは、31.4℃になった7月19日の1日だけだ。

なお、関東地方の梅雨の期間は長くなった。梅雨入りは平年より1日早い6月7日(頃)、梅雨明けは7月29日(頃)と平年より8日遅く、昨年の6月29日より1カ月遅れた。しかし、6月の基準値偏差が+0.3℃と+0.5℃を下回った(図表4)。

7月10日に気象庁から発表されたエルニーニョ監視速報によると、「エルニーニョ現象が終息したとみられる。

一方、インド洋熱帯域は海面水温の高い状態が続いている。今後秋にかけてエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高い(60%)。

インド洋熱帯域の海面水温の高い状態は今後秋にかけて解消していくと予測される」ということだ。

インド洋熱帯域の海面水温の高い状態は北日本の天候不順につながりやすい傾向があるというので、この点には注意が必要だが、エルニーニョ現象の終息により、これからは冷夏になる可能性はかなり小さくなったのではないか。遅ればせながら、夏物商品への需要が出てくることが期待される。

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