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何がスゴい?ファーウェイが発表した新OS「HarmonyOS」4つのポイント

2019.08.16

ファーウェイは、 8月9日のファーウェイ開発者会議において、 『HarmonyOS』を発表した。

これは、 すべてのデバイスとシナリオで一貫したユーザーエクスペリエンスを提供するように設計された新しいマイクロカーネルベースの分散オペレーティングシステム。

ファーウェイ コンシューマービジネスグループのCEOであるリチャード・ユー氏は、 この新しいOS開発の背景にある会社の考えを説明した。

「人々がすべてのデバイスとシナリオで総合的なインテリジェントエクスペリエンスを期待する時代に突入しています。 これをサポートするには、 クロスプラットフォーム機能が向上したOSが重要だと感じました。 さまざまなデバイスやプラットフォームで使用されるすべてのシナリオにおいてサポートが可能なOSが必要で、 そのOSは低遅延と強力なセキュリティに対する消費者のニーズを満たすことができます。 」

「これらが『HarmonyOS』の目標でした」と彼は続けた。

「『HarmonyOS』はAndroidやiOSとは完全に異なります。 すべてのシナリオでスムーズなエクスペリエンスを提供するマイクロカーネルベースの分散OSです。 信頼できる安全なアーキテクチャを備え、 デバイス間のシームレスなコラボレーションをサポートします。 アプリを一度開発すれば、 その後、 さまざまなデバイスに柔軟に展開します。 」

従来、 新しいOSは新しいタイプのデバイスと一緒にリリースされるもの。 10年も前に、 ファーウェイは、 インテリジェンスが私たちの生活のあらゆる側面とシームレスに統合される未来を想像し、 物理的空間の境界を超え、さまざまなハードウェアとプラットフォームにまたがるこのエクスペリエンスを実現する方法を模索し始めたという。

『HarmonyOS』は、 強力な機能を備えた軽量でコンパクトなOSで、まずはじめにスマートウォッチ、 スマートスクリーン、 車載システム、 スマートスピーカーなどのスマートデバイスで実装される予定だ。

この実装により、 ファーウェイは、 デバイス間で統合および共有されたエコシステムを確立し、 安全で信頼性の高いランタイム環境を作成し、 すべてのデバイスと相互作用のある包括的でインテリジェントなエクスペリエンスを提供することを目指す。

『HarmonyOS』 – 4つの異なる技術的特徴

すべてのシナリオに対応したインテリジェントなエクスペリエンスには、 コネクティビティに対して高いハードルがあるので、 『HarmonyOS』は 4つの異なる技術的特徴が設計されている。

1.シームレス:分散アーキテクチャを備えた史上初のデバイスOS。 デバイス間でシームレスなエクスペリエンスを提供

分散アーキテクチャと分散仮想バステクノロジーを採用することにより、 『HarmonyOS』は共有通信プラットフォーム、 分散データ管理、 分散タスクスケジューリング、 および仮想周辺機器を提供。

『HarmonyOS』を使用すると、 アプリ開発者は分散アプリの基盤となるテクノロジーに対処する必要がなくなり、 各々のサービスのロジックに集中できる。

分散アプリの開発はこれまでになく簡単になる。『HarmonyOS』で構築されたアプリは、 さまざまなデバイスで実行でき、 すべてのシナリオでシームレスなコラボレーションエクスペリエンスを提供する。

2.スムーズ:確定的遅延エンジンと高性能IPC

『HarmonyOS』は、 確定的遅延エンジンと高性能のプロセス間通信(IPC)により、 パフォーマンスの低い課題に対処。

確定的遅延エンジンは、 タスク実行の優先順位とスケジューリングの時間制限を事前に設定。 リソースは優先度の高いタスクに引き寄せられ、 アプリの応答遅延を25.7%削減する。 マイクロカーネルにより、 既存のシステムの最大5倍の効率でIPCパフォーマンスを実現できる。

3.安全性:セキュリティと信頼性を根本から作り変えるマイクロカーネルアーキテクチャ

『HarmonyOS』は、 強化されたセキュリティと低遅延を特長とするまったく新しいマイクロカーネル設計を使用している。

このマイクロカーネルは、 カーネル機能を簡素化し、 カーネル以外のユーザーモードで可能な限り多くのシステムサービスを実装し、 相互セキュリティ保護を追加するように設計された。

マイクロカーネル自体は、 スレッドスケジューリングやIPCなどの最も基本的なサービスのみを提供する。

『HarmonyOS』のマイクロカーネル設計では、 形式手法を用いて、 Trusted Execution Environment(TEE)のセキュリティと信頼性を一から作り直す。

形式手法は、 ソースからシステムの正当性を検証するための効果的な数学的アプローチだが、 機能検証や攻撃シミュレーションなどにおける従来の検証方法は限られたシナリオに限定されていた。

対照的に、 形式手法では、 データモデルを使用して、 すべてのソフトウェア実行パスを検証できる。

『HarmonyOS』は、 デバイスTEEで形式手法を使用する最初のOSであり、 セキュリティを大幅に向上。 さらに、 『HarmonyOS』マイクロカーネルのコードははるかに少ないため(Linuxカーネルの約1千分の1)、 攻撃の可能性は大幅に減少する。

4. 統合:マルチデバイスIDEにより、 アプリを一度開発すれば複数のデバイスに展開可能

マルチデバイスIDE、 マルチ言語統合コンパイル、 および分散アーキテクチャキットを搭載した『HarmonyOS』は、 さまざまな画面レイアウトコントロールとインタラクションに自動的に適応し、 ドラッグアンドドロップコントロールとプレビュー指向のビジュアルプログラミングの両方をサポート。

これにより、 開発者は複数のデバイスで実行されるアプリをより効率的に構築できる。 マルチデバイスIDEを使用すると、 開発者はアプリを1回コーディングすれば、 複数のデバイスに展開することができ、 すべてのユーザーデバイスに緊密に統合されたエコシステムを作成できる。

HUAWEI ARK Compilerは、 Androidの仮想マシンと同等のパフォーマンスを発揮できる最初の静的コンパイラーであり、 開発者は単一の統合された環境で幅広い高度な言語をマシンコードにコンパイルできる。

HUAWEI ARKコンパイラーは、 複数の言語での統合コンパイルをサポートすることにより、 開発者の生産性を大幅に向上させる。

開発者計画とエコシステム開発

今回の会議で、 ファーウェイは『HarmonyOS』とそのカーネルの進化ロードマップも発表した。

『HarmonyOS』 1.0は、 今年度後半に発売予定のスマートスクリーン製品で最初に採用。 『HarmonyOS』は今後3年間で最適化され、 ウェアラブル、 HUAWEI Vision、 車のヘッドユニットなど、 より広範なスマートデバイスで徐々に採用されるという。

『HarmonyOS』の成功は、 アプリと開発者のダイナミックなエコシステムにかかっている。

幅広い採用を促進するために、 ファーウェイは『HarmonyOS』をオープンソースプラットフォームとして世界中にリリース。 また、 開発者とのより綿密なコラボレーションをサポートするために、 オープンソースの基盤とオープンソースコミュニティを確立。

中国には強力なアプリエコシステムと大規模なユーザーベースがある。ファーウェイは今後、 『HarmonyOS』の基盤を中国市場に構築し、 それをさらにグローバルエコシステムに拡大。

新しくユニークな価値を提供することに重点を置き、 コネクティビティ、 カメラ、 AIなどの分野におけるファーウェイのコア能力を、 開放し、 共有。 エコシステムパートナーと緊密に連携して、ユーザーに可能な限り最高のエクスペリエンスを提供し、 業界に新しい命を吹き込むアプリとサービスを提供するという。

リチャード・ユー氏は次のように述べた。

「『HarmonyOS』は業界を活性化し、 エコシステムを豊かにすると信じています」「私たちの目標は、 真に魅力的で多様な体験を人々に提供することです。 この新しいエコシステムを構築する際に、 世界中の開発者を招待していきたいと考えています。 共同で、 消費者にすべてのシナリオにおけるインテリジェントなエクスペリエンスを提供していきます。 」

関連情報:https://consumer.huawei.com/jp/

構成/DIME編集部

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