
写真や宣伝文は良さげだったのに、実際に現地へ行ってみたらイメージと違った……
このような旅行のガッカリを防ぐために、第三者からの評価をチェックしておくことは有効な手段の一つだ。
今回、旅行において「口コミ」がいかに大きな影響を及ぼすかが、ホテルなどの口コミ・価格比較が行える旅行プラットフォーム「TripAdvisor」による調査によって明らかになった。なお本調査は、12の国や地域における約23,000人のトリップアドバイザー利用者のアンケートをもとにしている。
信頼できる正確な口コミ
調査によると、トリップアドバイザーを利用する主な理由として挙げられたのは、「具体的で有用な口コミ(70%)」、「コンテンツの正確さ(62%)」、「幅広い旅行コンテンツ(62%)」となっており、これまでの調査結果と同様、実際の利用者から寄せられた情報を閲覧できるサイトであることが大きな理由であると分かった。
そして、ホテル、レストラン、ツアーやチケットの口コミについて、5人中4人以上(85%)が、トリップアドバイザーで読んだ口コミは正確だったと回答し、86%がトリップアドバイザーのおかげで安心して予約できると回答している。
トリップアドバイザーのトラスト&セーフティチームの担当ディレクターであるベッキー・フォーリー(Becky Foley)は、次のように述べている。
「これらの調査結果から、旅行を計画するにあたり、実際にそこを訪れたことがある人のリアルな視点を知ることが いかに重要かが分かります。 オンラインの旅行情報はさまざまなウェブサイトで入手できますが、他のサイトを見た後、人々はトリップアドバイザーに戻ってきます。口コミを参考に、自分にぴったりの旅行を安心して計画できるからです」。
人々は口コミの情報を信頼している
調査結果によると、回答者の72%が、滞在先や食事をする場所、ツアーやチケットなどを選択する前に必ず、または頻繁に口コミをチェックしていると回答している。
また、宿泊施設の予約の場合はその割合がさらに高くなり、調査に参加した5人の旅行者のうちの4人(81%)が、滞在先を決める前に必ず、または頻繁に口コミをチェックしており、人々が旅行者の口コミを通して情報を得ていることが明らかに。
さらに、10人中8人近く(79%)が、条件の似ている2つの宿泊施設のうちいずれかを選ぶ際、評価の高いホテルを予約する傾向があり、半数以上(52%)は口コミのないホテルは予約しないと回答している。
重要なのは最新の口コミと客観性
回答者の78%が、最新の口コミに注目しており、他の旅行者の新鮮な視点を知りたいと思っていることが分かった。また、10人のうちの4人近く(39%)が極端なコメントは無視すると回答し、半数以上(55%)は全体的な意見を掴むために複数のページにわたりいくつもの口コミをチェックすると回答している。
平均するとホテルやレストランを予約する前に9件の口コミをチェックしていることから、客観性を重視し慎重に行き先を決めていることがうかがえる。
人々はなぜ口コミを書くのだろうか?
この度の調査ではっきりしたのは、人々にとってトリップアドバイザーは単なる不満を述べるための場所ではないということ。トリップアドバイザーで口コミを書いて自身の体験を共有する理由を尋ねる調査が行われたところ、回答者の87%が、良い体験を他の旅行者と共有したいということを一番の理由として挙げた。
これは、2018年のトリップアドバイザーによせられた全評価の平均が5段階中4.22であったことからもわかる。
「旅行者は、数十文字の口コミとスナップ写真で、自身の体験や感想を他の旅行者と共有できます。そのため、トリップアドバイザーの口コミは、旅のプランを立てる上で本当に役立つ情報だと言えます。」(ベッキー・フォーリー)
【調査方法】
本調査では、2019年5月から6月にかけて、12の国や地域(オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、シンガポール、スペイン、台湾、イギリス、アメリカ)におけるトリップアドバイザーの利用者23,292人に対しアンケート調査が行われた。
調査の対象となったのは、過去1年間にトリップアドバイザーを利用した旅行者。 調査対象者は、Eメールのリンクを介してオンラインアンケートに協力したトリップアドバイザー利用者で構成されている。
Ipsos MORIがアンケートの作成とデータ分析に参加。調査結果は、参加マーケット全体におけるトリップアドバイザー利用者の居住地に関するプロファイルデータを反映するよう重み付けされている。
出典元:トリップアドバイザー株式会社
構成/こじへい