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欧州主要リーグ続々開幕!最大の注目は日本の大黒柱・大迫とスペイン2部参戦の香川

2019.08.13

欧州主要リーグ続々開幕。最大の注目は日本の大黒柱・大迫とスペイン2部参戦の香。オランダ鮮烈デビューの新星・中村敬斗も必見…欧州リーグ展望その2

その1はコチラ

 8月に突入してから19-20シーズンのオランダ、ポルトガル、フランス、イングランドと欧州主要リーグが続々と開幕している。そして今週末の16日にはドイツ・ブンデスリーガ1部とスペイン・リーガエスパニョーラ(1部)がスタート。17日にはトルコ・シュペルリグ、18日にはスペイン2部、24日にはイタリア・セリエAも戦いの火ぶたが切って落とされることになる。

州主要リーグ所属の日本人選手は現時点で50人弱へ

 ロシアのCSKAモスクワでプレーする西村拓真、セルビアのパルチザンに新天地を見出した浅野拓磨、南野拓実(ザルツブルク)や北航也(ラピッド・ウイーン)がいるオーストリアを含め、欧州主要リーグ所属の日本人選手は現時点で50人弱。この夏にJリーグから欧州に赴いた選手も12人に上っていて、とにかく今季はチェックしなければならない日本人プレーヤーが多い。7月に紹介したベルギーもそうだが、いつ誰がどこでブレイクするか分からない状況だけに、まずはしっかりと焦点を絞る必要がある

 まず「本命」と位置付けられる日本人選手を挙げるとすれば、長谷部誠(フランクフルト)と長友佑都(ガラタサライ)だろう。欧州10年超の2人は各チームで絶対的地位を勝ち得ていて、不可欠な存在と言っていい。特にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)本戦出場権を確保している長友はフル稼働が期待される。森保一監督率いる日本代表でもまだまだ不動の左サイドバックに君臨しているだけに、9月以降は2022年カタールワールドカップアジア予選との掛け持ちも強いられるだろう。9月には33歳になるためコンディション維持は難しくなるが、「父親が日本代表だと息子が分かるまではやりたい」という思いが自身を奮い立たせるはずだ。

日本のエース大迫の大ブレイクと念願のスペイン移籍を果たした香川に期待!

 彼ら以上に大きな期待を寄せたいのが、ブレーメン2年目を迎える大迫勇也だ。2018年ロシアワールドカップから森保ジャパンの絶対的1トップに君臨する男もすでに29歳。「20代ラストの今季は勝負の年」と本人も鼻息が荒い。昨季は臀部負傷に苦しみブンデス1部・21試合出場3ゴールと不本意な結果に終わっただけに「今年は2ケタゴールを取りたい」と意気込んでいる。過去にドイツでは高原直泰(沖縄SV)と岡崎慎司(マラガ)が偉大な記録を達成しているが、近年の大迫のゴール前の凄みを見れば、彼らに肩を並べられる可能性は十分にある。「僕はケルン時代の16-17シーズンに取った7点が最高。それじゃ数字的に少ないんで、先輩たちを超えられるようにしたい」と言い切るエースFWの大ブレイクが待ち遠しい。

 一方、新天地移籍組で興味深いのが、スペイン2部という未知なる世界に飛び込んだ香真司(サラゴサ)。ボルシア・ドルトムントとの契約をあと1年残しながら、ルシアン・ファブレ監督体制では事実上の戦力外に位置付けられていた男のクラブ探しは想像以上に手間取った。当初はドイツの別クラブやイングランドと噂が流れ、今年1~5月までレンタルでプレーしたトルコのベシクタシュ復帰もささやかれたが、こうした話はまとまらなかった。そんな中、先月末にはスペイン1部のセルタ行きが濃厚と報じられたが、EU外選手3人枠がすでに埋まっていて、その問題が解決できずにご破算になった。そして最終的に浮上したのが2部のサラゴサ。リーグの格や年俸など条件面以上に、「スペインでプレーするのが長年の夢」という本人の強いこだわりが重視される形となったのだ。

 サラゴサは2000年代は1部常連クラブだったが、12-13シーズンに降格し、今季で7シーズンを2部で過ごしている。18-19シーズンは15位と低迷。1部復帰がかなり遠のいた状態だ。そこで香を補強し、昇格請負人としてチームをけん引してほしいというのがクラブ側の意向なのだろう。
 本人もやりがいを感じている様子だ。ここ数年は出番があったりなかったりでコンスタントな活躍ができなかっただけに、これまでの経験値を全て注ぎ込んで再起を駆けるはずだ。スペイン2部には、デポルティボ・ラコルーニャの柴崎岳、マラガの岡崎もいて、日本人ビッグネーム3人が揃った形だ。彼らが新天地でどのようなパフォーマンスを見せるのかは非常に楽しみだ。現時点ではテレビ放送も決まっていないが、何らかの形で情報収集をしなければならない。

五輪世代の中村敬斗がオランダで躍動! アタッカー争いはさらに激しさを増す

 彼らのような欧州経験豊富な面々の動向は気になるところだが、近未来の日本サッカー界をリードしていく2020年東京五輪世代の選手にもより一層フォーカスする必要がある。今季は富安健洋がベルギーのシントトロイデンからイタリアのボローニャに移籍したのを筆頭に、久保建英(レアル・マドリード)、安部裕葵(バルセロナ)、前田大然(マリティモ)、中村敬斗(トゥエンテ)、菅原由勢(AZ)、食野亮太郎(マンチェスターC)と6人が新天地へ赴いている。このうち、久保はカスティージャ(セグンダB=3部相当)、安部はバルサB(同)でのプレーが有力視され、食野も英国就労ビザの関係で他国のクラブにレンタルされることが確実だが、それ以外の3人はすでにリーグデビューを飾っている。
 とりわけ、8月3日のPSV戦、10日のフローニンゲン戦で開幕連続ゴールを決めている中村敬斗の評価はうなぎ上りだ。2017年U-20ワールドカップ(インド)に出場し、日本人最多ゴールを挙げた頃から世界に注目されるイケメンFWではあったが、2018年に17歳でガンバ大阪入りし、1年間プロの厳しさを味わったことで心身ともに大きな飛躍を遂げた。その急成長が今年5~6月のU-20ワールドカップ(オランダ)出場へとつながり、トゥエンテからのオファーを勝ち得るに至った

 かつて香や柿谷曜一朗の才能を見抜いたレヴィー・クルピ監督から「シュートのパンチ力は素晴らしい」と絶賛されていた能力が新天地・オランダですぐさま発揮できているのは非常にいいこと。その中村が目覚ましい活躍を見せ続ければ、同期の菅原はもちろんのこと、先にオランダに参戦していた堂安律や板倉滉(ともにフローニンゲン)や中山雄太(ズウォレ)もウカウカしていられなくなる。「中村敬斗効果」が絶大であればあるほど、東京五輪を巡るアタッカー争いも熾烈を極めるだろう。そういう意味でも、野心家でスター性のある彼にはもっともっと頭抜けた結果を残してもらいたいし、一気にA代表の座をつかんでほしいものだ。

 香世代と東京世代に挟まれている2016年リオデジャネイロ五輪世代の南野と奥雅也も今季CL本戦から参戦予定だし、中島翔哉(ポルト)も予備戦を勝ち上がればCL本戦出場が現実になる。鎌田大地(フランクフルト)もドイツでの再チャレンジに戦力を注いでいるし、セルビアで復活を期している浅野を含めて、彼ら中堅世代にももっと関心を寄せていくべきだろう。

 果たして誰が一気に抜け出して、日本のスターの座をつかむのか。注目すべきは久保建英1人ではない。

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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