
ホテルの人手不足がいわれる中、来年2020年には東京オリンピックを控え、「省人化」や「インバウンド」対策は急務となっている。各ホテルは、あらゆる施策を実施している中、宿泊者にとっても新しい体験となりそうな、最新施策を紹介する。
「顔認証システム」で省人化
共同印刷株式会社の「TRAVEL MANAGER(トラベル・マネージャー)」は、ホテルの客室を「顔認証」で開錠できる仕組みを提供している。
客はホテルのチェックイン後、客室の脇に備え付けられているカメラに顔を向けて顔登録。それ以後は、顔認証エンジン、錠前と連携して顔がカギ代わりになる。
この顔認証によるキーレス入室機能は、「変なホテル ハウステンボス」サウスアームに採用されている。本システムの利用により、宿泊者は外出や朝食時にカードキーを持ち歩かずに手ぶらで行動できるメリットがある。
また、複数人の顔登録が可能なため、同室者が別行動をした際も、カギを持っている同室者を頼ることなく、スマートな滞在となりそうだ。
●QRコードによるスマートチェックインも
TRAVEL MANAGERには、二次元コードを利用したスマートチェックインの機能もある。
これは、宿泊者へ事前に宿泊情報とチェックイン時に必要なQRコードをメールで送り、宿泊者はホテルチェックイン当日、ホテルに設置のフロントタブレットにそのQRコードをかざして本人確認をする。そして客室前にあるタブレットにQRコードをかざして本人確認を行い、詳細な予約情報を確認。その後、署名し手続きが完了する。
チェックインシステムをクラウドで一元管理することで、ホテルフロントの効率化、省人化をはかる。
フロントチェックインレスはすでに浸透しているが、客室のキーレス機能と連携させることで、より便利になっている。