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なぜ、ジョブズのプレゼンは心に響いたのか?聞き手の心を揺さぶる「パブリックスピーキング」入門

2019.08.19

 平成の世を圧巻したインターネットの普及は、これまでの歴史を振り返ってみても、人類にとって大きな革命である。これにより対面しなくとも多くの人と接点を持つことができるようになったが故に、対人関係に対して苦手意識を持つ人も多いのではないだろうか。

 しかし、「コミュニケーション能力を高める」ということからは、絶対に目を背けないでほしい。我々にとって人間関係は、切っても切り離せない一生涯のテーマだからだ。コミュニケーションという言葉を直訳すると「伝達」「通信」になる。つまり、あなたが周りの人々に対して、普段どのように「意思疎通」をしているのかが、コミュニケーション能力を高めていく為には、極めて重要である。

人類総リーダー時代の幕開け

「コミュニケーション能力」はどうすれば高めることができるのだろうか。その方法は、「人に学ぶ」ということに尽きる。人は自分のことを理解してくれる相手に対して信頼を寄せたり、好感を抱いたりする。さらには、相手の心理や感情を理解しているだけではなく、それらを行動で示し、背中で語れる人間になることができれば、多くの人々を魅了することができる。

 そのために、「人間」という生き物について本質的な部分を深く学んでほしい。その上で「人によって考え方や感じ方が違う」という事実を受け入れ、個別にフォーカスした特性を認識していかなければならない。

 今いる目の前の相手とどのような「意思疎通」をしていくのがベストなのかを常に考え、友好な人間関係を構築できるように実践する。こういった当たり前で何でもないことを意識的に行う終わりのない探求こそが、コミュニケーション能力の向上に繋がるのだ。

 従来は、大きな成果を上げることで、後から“影響力”が身につくようという構図が成り立っていた。しかしこれからの時代は、“影響力”を身につけることで後から大きな成果を得ることも可能となってきている。令和のこの時代は、各個人がアイデンティティを活かした個性溢れるコミュニティを創造し、強大な“影響力”を持つ「人類総リーダー時代」の幕開けとなるだろう。

コミュニティをもって強い“影響力”を発揮する

 一昔前は、自分の存在を世の中に知らしめる為の手段が、テレビやラジオ、新聞などいわゆるマスメディアばかりだった。しかし、今はYouTubeやSNS、ブログといった個人が自由に発信できるインフラが整い、誰でも独自のメディアを取得し、“影響力”を持つことが可能となった。

 そんな個人でも“影響力”を持つことができる令和の時代を、よりパワフルに生き抜いていく為には、「一定のコミュニティに対して強い“影響力”を持つ」ということが必要になる。それが実現できれば、「素敵な人間関係を構築して経済的にも時間的にも豊かになる」なんてことも、決して夢物語ではない。そこで提案したいのが、自身が興味のある何かしらの分野でコミュニティを創り、その中でリーダーになることを目指してほしい。

「リーダーになる自信がない」と思う人もいるだろうがそんな心配は必要ない。人はだれしも、家庭や職場、学校などで、大なり小なりリーダーという立場を担っている。何気なく過ごしている日常で、気づいたらリーダー的ポジションについていた経験は誰もがあるだろう。ぜひ、そこからもう一歩だけ踏み込んで、自分のコミュニティを創りリーダーという経験をすることで“影響力”を持つという経験をしてほしい。

 リーダーとしてメンバーからの信頼を高めていく活動は、世界中の人々に夢や希望を与える、メッセージの発信につながる。その経験が“影響力”を持つリーダーとなる上で重要になっていくはずだ。

魂を込めた「パブリックスピーキング」

 決められたコミュニティの内部でも、外部でも、“影響力”を持つには一貫した自分の信念や理念を広く伝えていく必要がある。こんなシーンで役に立つのが「パブリックスピーキング」というスキルである。これはスピーチの際に、単純に話を聞いてもらうだけでなく、スピーチを通して大衆の心を動かして、行動に移していくことを目的として考えられたスキルで、話の内容だけでなく、伝え方や身振り手振りなど工夫が必要である。

 著名人でパブリックスピーキングの達人を挙げるとすれば、スティーブ・ジョブス、オバマ大統領、キング牧師、アドルフ・ヒトラーなどが該当するが、良くも悪くも人々をの心を揺さぶり、動かすこと長けていることがご理解いただけるであろう。

 ではこの「パブリックスピーキング」で、大衆を動かす為に意識するポイントとして、シナリオ作り、ボディーランゲージ、声の使い方、言葉選び、アイコンタクトの5項目が特に重要である。

 まずパブリックスピーキングを語る上で大事な要素が「シナリオ作り」。人間は「話をストーリー化(物語化)することによって共感し、引き込まれる」という特徴がある。まずは細かい内容よりもどのようなストーリーで話をしていくのかというシナリオを考えておいてほしい。ゴールを意識した上でシナリオ構成することにより、人々の心を揺さぶる大きな力を持ったスピーチができることになるだろう。

 次に、「ボディランゲージ」。話し手が聞き手に与える影響を数値化した「メラビアンの法則」で考えると、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%の3つに分類される。実は、ただ言葉の使い方を変えるだけではたった7%の部分しか向上できないのである。スピーチの際のボディーランゲージは、意識されない方もいるだろうが、聴衆には最も大きな印象を与える要素といえる。

 まずは試しに、棒立ちで相手にメッセージを伝えるのと、身振り手振りを加えた上でメッセージを伝えるのを比べてみてほしい。全く印象が違うことが分かるはずだ。壇上に立ったら、正しい姿勢を意識し、どこに立つのか、どちらを向くのか、どのように歩くのか、どのようなジェスチャーをするのか、しっかりとイメージしてほしい。

 さらに意識してほしいのが「アイコンタクト」である。これは生の歌舞伎を見に行き、歌舞伎役者の目力を見れば一瞬で理解できるだろう。意思のこもった強いアイコンタクトは日常生活の中の恋愛や、商談といった場面でもよい効果を発揮することだろう。

 また、聴覚情報に訴える「声の使い方」も聴衆に与えるインパクトは大きい。細かく分類していくと、ボリューム、スピード、トーン、ピッチ、リズム、声の作り込み、間の取り方、呼吸など声に関する要素は数多くある。

 これらを1つずつチューニングしていくのは簡単ではないが、芝居やミュージカルに出演している舞台俳優はこれを実践している。もし彼らが、一定の声の使い方で役を演じたら、どれだけ芝居が上手くても人々を感動の渦に巻き込むことはできないだろう。

 上述した「メラビアンの法則」では、7%と最もウェイトが少ない「言葉選び」だが、だからと言って決して軽視してはならない。最終的には思いのこもった言葉こそがメッセージとなり、聴衆の心に届いて、どう響くかがジャッジされる要因となるだろう。

 他にも、表情の作り方、服装、髪型、会場、音響、照明、スクリーン、ステージ、スタッフなど、見た目や演出面も意識していくと、より高い影響を持ったスピーチの構成を作ることができるはずだ。

 こういった要素のクオリティを高め、かつ魂のこもった伝え方ができれば、パブリックスピーキングで大衆を巻き込むリーダーになることができる。こうなれば自分が成功することはもちろん、周囲の人たちも成功へと導くことができるようになる。これからは、そんなリーダーたちが益々誕生してくるだろう。

 情報が氾濫する現代社会で、人々は情報の取捨選択に迷っている。だからこそ、これからは確実に「何をする?」ではなく「誰にする?」の時代になってくるだろう。何を信じるのかではなくて、誰を信じるのか。何を買うのかではなくて、誰から買うのかということが重要となる。

 ぜひ一定の人々にとっての選択の指針となる「誰が?」という存在に、「あなた自身」がなっていることを目指してほしい。

コミュニケーションの刃を遂げ!

 いま、あなたが「人生を変えたい」と熱望しているのなら、そんなコミュニケーション能力を高めていくことを強くお勧めしたい。なぜなら、デジタル社会においてコミュニケーション能力は、人間らしい関係を構築していく上で、欠かせないスキルとなるからだ。

 素晴らしい人々と出逢い、優良な人間関係を構築することができれば、その瞬間から、あなたの人生はより良いものになる。逆に、良くない人生を歩んでいると思う人はあなたが普段から一緒にいる人たちを変えようとしない限り、人生を変えることは難しいだろう。

「誰と多くの時間を共に過ごすのか?」によって人生の質そのものが、全く違ったものとなってくる。現代は「人生100年時代」と言われている。100年と聞くと長く感じるが、秒数に換算すると31億5360万秒しかない。世界人口の75億人には1人1秒だけ使用するにしても、全員と出逢うことはできない。

 だからこそ、あなたには1つ1つの出逢いを運命的に捉えていただき、今まで以上に素敵な人間関係を構築してほしい。そう心から願っている。

文/大坪 伸(Ohtsubo Shin)

Syn.株式会社代表取締役、経営コンサルタント、自己啓発アーティスト。福岡県生まれ。17歳で住宅リフォームの営業マンとして働き始め、すぐにトップ成績を収める。19歳で会社を起ち上げて年商5億円をあげる会社に成長させるも、部下の裏切りで20歳にして1億円の借金を背負うことに。そこから復活と転落を幾度となく繰り返し、さまざまな職業を渡り歩く中、コンサルティング業界と出逢い、奇跡的に借金を完済、再び億単位の収入を得ることに成功。その後、欧米圏の成功者を中心に研究し、圧倒的な理論と自身の体験を軸とした独自の成功メソッドを開発。現在は経営者、大手商社役員、投資家、医者、弁護士などを指導する経営コンサルタント・コピーライターとして活動するほか、プロダクション事業、イベント事業、飲食事業など多岐にわたり展開している。
著書に「運命を支配する超ドS思考法 億万長者になるために必要なこと

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