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「今も机に向かえば、アイデアが浮かぶ」画業50周年の漫画家・永井豪氏が語った湧き続ける創作意欲

2019.08.12

『ハレンチ学園』、『デビルマン』、『マジンガーZ』など、これまで発表された作品は350を超え、いまなお新作を発表し続けている漫画家・永井豪。2019年7月には、フランス政府より芸術文化勲章「シュバリエ」を受勲するなど、世界的にも認められる日本を代表する人気作家のひとりだ。その画業50年突破を記念して、展覧会「画業50年”突破”記念 永井GO展」を9月14日から9月29日まで東京・上野の森美術館にて開催。今回は、「永井GO展」についての共同取材で語られた、創作への意欲などについて紹介する。

永井豪(ながい・ごう)

1945年9月6日生まれ、石川県出身。石森(現・石ノ森)章太郎氏のアシスタントを経て、1967年に『目明しポリ吉』でデビュー。翌年には『ハレンチ学園』を連載し、社会現象を巻き起こす。以後、『デビルマン』、『マジンガーZ』、『バイオレンスジャック』、『キューティーハニー』など多数のヒット作を生み出す。2018年には第47回日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞。2019年7月には、フランス政府より芸術文化勲章「シュバリエ」を受勲。現在、『ビックコミック』誌上にて『デビルマンサーガ』を連載中。

現在、『ビックコミック』誌上にて『デビルマンサーガ』を連載中。

――画業50年突破という年月をどのようにお考えですか?

永井豪(以下、永井):目標としての50年というのは考えたことはないです。僕らの仕事はいつも締め切りに追われていて、目の前の仕事を一歩ずつ片付けることしか考えてなかったので、月並みですが気が付いたらここまで来たなあという感じです。

――創作における原動力は何でしょうか?

永井:常にいろんなものを吸収して、たまってきたら零れ落ちてくる感じです。なんでも経験しようと思っていて、映画や美術館などを観て回り、吸収できるものは貪欲に吸収しようと思ってます。それが頭の中のミキサーだったり自分流の出し方になっていくんだと思います。

――「永井GO展」では、漫画だけでなくイラストも展示があります。漫画とイラストで描く時の違いはありますか?

永井:漫画は時間経過を演出しなくてはいけないので、カメラワークがどう動くかキャラクターの顔をアップにしたりロングにしてみたり考えながら、それを重要視してます。イラストの場合は1枚の中にどれだけの要素を詰め込めるかを重視して描いています。漫画も見開きだとインパクトを与えるためにたくさんの要素を入れようとします。

――作品作りについて、好不調の波はありますか?

永井:しょっちゅうあります。締め切りまでに上げるためにベストな状態に持っていくように体調管理には気を付けていますが、年間を通じて全然だめだなという年もあります。好不調の波は自分だけの要素の場合と外部からの要素もあります。読者が自分の作品に飽きちゃって、他の作品に行ってしまうこともありました。それでも新しいものを作り出して、なんとか去っていったお客さんを取り戻そうと頑張るとかね。僕はSFが好きで読んでいたんですけど、SF以外も読まなくてはといろんな本を読んでストーリーのパターンを勉強してみたり、ピンチのたびにいろんなことに挑戦してはクリアしてきたと思います。

――作品のアイデアはどのように生まれるのでしょうか?

永井:着想自体は特に決まってないですね。いつでも思い付くし、とりあえず何か描こうと机に向かえば、いきなり描けたり。あまり考えずに描いてしまいますので、そんなに苦労をしないです。白い紙に向かえば何か描けます。キャラクターに関しては、自分が男のせいもあって、女の子のキャラクターはなるべく自分好みのかわいい子を作ろうと思っているんですけど、それが一般的かどうかはわからないです。他の人がかわいいと思っているかどうかわからないですけど、自分の偏見でかわいいんじゃないかと思って描いています。モデルは特にいないですけど、いろんなタイプの女性像が頭の中でミックスされて出てくる感じです。

50周年記念愛蔵版『ハレンチ学園』(小社刊)
著/永井豪とダイナミックプロ

――先生の作品はギリギリを攻めている印象ですが?

永井:『ハレンチ学園』で叩かれる時は、叩かれること自体わからなくて、普通に漫画でエロチックなことを描いてはいけないとは思わなかった。逆に自分でびっくりして、「これいけないの?」という感じだった。それ以来、たくさんの編集者の方からダメ出しを食らってはそのたびに議論したり、いろんな編集長と次から次とケンカして、20代の頃はケンカ早いと思われていました。自分の中では、ここからはダメというモラルは持っていたので、少年漫画はここまでという線引きはきちんとしていたつもりなんですけど、それでもダメが出たこともありました。常にそういう戦いはしてきました。いろんなエッチがあるので何がエッチかは難しいんですけど、人間というもの自体は生物であって、基本的に生存本能があって、そのために当然のことながら異性に対する興味も描かないことには、人間を描いたことにならないし、世界を描いたことにならないと思ってます。性もバイオレンスも人間を動物として生存本能をきちっと描かないとならないし、いろいろなドラマはそこをベースにしていると思うので、そのベースを外さない結果だとは思います。

『デビルマン-THE FIRST-』(小社刊)
著/永井豪とダイナミックプロ

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