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アルバイトから一部上場企業のトップへ!井村屋グループ・中島伸子社長に聞く「経営者になって初めてわかったこと」

2019.08.13

配達のついでに営業をしていたら営業所長に抜擢される

経理での能力を発揮した中島社長は経理課長に任命される。そしてその後、営業課長を抜いて福井営業所長になる。

「経理事務が主でしたけれど、営業の人が誰もいないときは、配達もしましたよね。配達もやるので、ついでに営業もやっていくじゃないですか。営業から、これとこれを、ちょっと案内してくれとか言われて、やっていただけなんですけど。でも、そういうことが重なって、それで、だんだんあいつは営業もやっている、できるんじゃないか?という感じで、福井の営業所長をやりなさいと命じられました」

いきなり経理課長から営業所長に抜擢された中島社長だが、苦労もあった。

「営業所長になって、私よりずっと年上の課長がいたんですけれど。その人の商談に軽い気持ちでついていったんです。私は、横に腰掛けて商談の様子を見ながら、商談ってこうやってするんだと。そしたら、その課長が、いきなり、それでは今日のプレゼンテーションは新しく4月からうちの所長になった中島さんにやってもらいます、って言うんですよ。弱ったなと。商品のこともよく知らないし、食べたこともないし、そういう感覚でついて行っただけ。これ、人生甘くないなと思いましたね。

どこの営業所でも良いけど、トップになるということは、全てのことを知らなきゃいけないんだなというのを、そのときに自覚しました。それまでは、商品のこともあまりよく知らないし。例えば、あずきバーの中にあずきが何粒入っているか、誰かに聞けば分かると思って、知らなかったんですよね。そういう軽い気持ちでしかいなかったので。そのときに、仕事って厳しいなと思いましたよね。同時に面白いなと思いました」

経理課長として営業課長や営業パーソンに「もっと早く集金してくれ」とか、「入金が滞っているからちゃんとやってくれ」とか、「売上が悪いから経営が成り立たん」とか言っていた中島社長は営業の矢面に立つことになった。

前の所長は「俺についてこいタイプ」だった。例えば予算を達成したら、俺がおごってやるからついてこいという感じだった。そういうスタイルをずっと見てきた中島社長は、女性、男性、関係ないと昔から思っていたため「じゃあ私も」、という感じで同じことを言ってみた。すると、「僕、用事があります」と言って皆帰ってしまった。俺について来いでは、女性の場合は通用しなかったのだ。ショックを受けたが、働くスタイルは人の真似をしていてはだめなんだと改めて知った。

「女性だからというか。やっぱり、私の中に人間的な薄っぺらい面があったんだと思うんですよね。人の真似をしているから。前の人の真似をしているから。予算達成した!私がおごってやる!焼き鳥いこう!みたいな、それはまずかったなと思いますよね。そのときに、本当に、いろんなことを学びました。

失敗って良いものですよ。ただ、これを失敗した、次に繰り返したくない、大恥かいた、その思いを強く持たないといけないと思いますけどね。同じことを繰り返さないようにしないといけない」

【中島 伸子(なかじまのぶこ)社長Profile】
1952年生まれ、新潟県新井市(現:妙高市)出身。1978年に井村屋製菓㈱(現:井村屋グループ㈱)に正社員として入社。1998年に北陸支店長、その後、東京へ単身赴任して、関東支店長、取締役マーケティンググループ長を歴任。2011年に本社のある津市へ単身赴任して、井村屋グループ㈱の常務取締役、専務取締役、代表取締役副会長を経て、2019年4月より井村屋グループ㈱代表取締役社長(COO)に就任。

取材・文/稲垣有紀

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