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内臓脂肪より脂肪肝が重要!?非肥満者でも生活習慣病になってしまう理由

2019.08.08

日本をはじめアジア人は、非肥満でも生活習慣病(代謝異常)になる人が極めて多いのが現状だが、その理由はよくわかっていなかった。

今回、順天堂大学大学院医学研究科は、非肥満者が生活習慣病になる原因を究明し、非肥満者では内臓脂肪の蓄積よりも「脂肪肝」が筋肉の代謝障害と強く関連することを明らかにした。

成果は非肥満者の生活習慣病予防において、内臓脂肪だけでなく脂肪肝に着目した取り組みが必要であることを示しており、我が国の予防医学を推進する上で有益な情報であると考えられるので紹介しよう。

脂肪肝は筋肉の代謝障害と強く関連する

photo by pixta.jp

研究グループは、BMIが正常範囲内(21~25 kg/m2)の日本人男性(87名)を対象に、全身の代謝状態や脂肪分布に関する調査を行った。

具体的には、内臓脂肪量と脂肪肝はMRI装置を用いて計測し、脂肪及び肝臓、骨格筋のインスリン抵抗性(インスリン感受性が低下している状態)を、2-ステップ高インスリン正常血糖クランプ法で測定した。

このクランプ法は一人の計測に大よそ10時間程度を要する大変な検査のため、今回のような規模で行ったのは、世界でも本研究グループ以外に前例がない。

この方法により脂肪組織インスリン抵抗性(リピッドスピルオーバーの指標)や骨格筋インスリン抵抗性などを評価した。

その結果、対象者の内臓脂肪量と肝脂肪量の関連において、全体的に正相関するものの、様々なパターンがあることが判明した(図1)。

図1: 各個人の内臓脂肪面積と肝内脂質の分布

そこで、内臓脂肪面積100cm2以上、肝内脂質量5%以上をそれぞれ内臓脂肪蓄積、脂肪肝と定義し、対象者を両者とも基準値以下のコントロール群 (54名)、内臓脂肪蓄積単独群 (18名)、脂肪肝単独群 (7名)、内臓脂肪蓄積+脂肪肝群 (8名)の4群に分けて、インスリン感受性や臨床背景因子を比較した。

すると、内臓脂肪蓄積がなくても、脂肪肝があると脂肪組織と骨格筋のインスリン感受性の低下(インスリン抵抗性)を認め、これとは逆に内臓脂肪蓄積があっても脂肪肝がなければインスリン感受性は良好であること、内臓脂肪蓄積と脂肪肝が両方あっても、脂肪肝単独とインスリン抵抗性は同程度であることが分かった(図2)。

図2: 各群での骨格筋インスリン感受性

また、脂肪組織インスリン感受性も同様の結果だった。つまり、非肥満の日本人男性では内臓脂肪蓄積よりも脂肪肝の方がより強くインスリン抵抗性と関連することが明らかとなった。

関連情報/https://www.juntendo.ac.jp/news/20190614-01.html
構成/ino

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