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確定拠出年金の企業型と個人型の違い、説明できる?特徴とポイントを3分でおさらい

2019.08.12

確定拠出年金は私的年金制度の一つです。確定拠出年金には企業型と個人型があり、それぞれ異なった性質や特徴があります。それぞれの概要や特徴について解説しますので、うまく制度を活用して老後のために役立ててください。

確定拠出年金の基礎知識

年金や積立、投資など、老後に備えて資産を残しておくにはさまざまな方法があります。確定拠出年金もそのうちの一つです。まずは確定拠出年金とは何か、従来の年金制度と共に基礎的な知識について注目しましょう。

日本の年金制度

確定拠出年金について解説する前に、まずはその土台となる日本の年金制度について押さえておきましょう。

日本の年金制度は『三階建て』と呼ばれています。これは、日本の年金制度が『国民年金』『厚生年金』ならびに『国民年金基金・企業年金制度』という三つの要素で構成されているからです。

国民年金は、全国民が加入する義務があります。その次の厚生年金は企業務めの会社員や一定条件を満たした労働者が加入する制度です。国民年金基金は、フリーランスや自営業者が任意で加入します。

そして、企業が独自に運営する企業年金制度です。企業によっては高額な年金が受け取れる可能性もあり、長期間企業に勤めるメリットの一つだといえるでしょう。

確定拠出年金とは

確定拠出年金は、従来の年金制度に加えて、個人が積立を行える制度です。確定拠出年金を理解するために、『確定給付企業年金』との違いを押さえておきましょう。

確定給付企業年金は、掛けた資金を保険会社や銀行が運用する仕組みです。運用リスクは企業が負うため、給付額はあらかじめ確定しています。

一方、確定拠出年金は掛け金を加入者自らがリスクを負って運用する制度です。給付額は確定しておらず、運用成果に応じた金額になります。

確定拠出年金の種類

確定拠出年金には、個人型確定拠出年金『iDeCo』と企業型確定拠出年金の『企業型DC』があります。

個人型の対象は企業の従業員が含まれることもありますが、対象者は主にフリーランスや個人事業主などの個人です。一方の企業型の対象者は、企業と雇用契約を結んでいる従業員です。

個人型の掛け金の額は個人に決定権がありますが、企業型の場合は企業が金額を決めています。その他にも、個人型と企業型では規約が大きく異なり、それによって違った特徴を持っているのです。

企業型と個人型の掛金など特徴比較

確定拠出年金の『企業型』と『個人型』ではどのような違いがあるのか、それぞれのメリットとデメリットから比較していきましょう。

企業型のメリットデメリット

企業型のメリットは、まず個人型と比較して掛け金が大きいという点です。運用がうまくいけば、それだけ大きな利益になる可能性があります。また、掛け金の運用にかかる事務費が企業負担になるのもメリットといえるでしょう。

転職や独立などの際に、掛け金を引き継ぐことができるのも大きな利点です。

一方のデメリットは、個人型と比べて運用資産が大きくなることから、それだけ大きな損をする可能性が高くなるという点でしょう。また企業に管理してもらっている点から、自分で運用している意識が希薄になりがちなのも欠点です。

個人型のメリットデメリット

続いて個人型の特徴を見ていきましょう。個人型の場合、自分で掛け金の設定ができます。また、掛け金を『所得控除』にできる点や、一時金として受け取る場合は『退職所得控除』、年金として受け取る場合は『公的年金等控除』の対象になるのも特徴です。

これらに加えて自己破産しても差し押さえられないなど、資産運用の面でいくつものメリットがあるといえます。

一方デメリットは、運用方法について企業に任せるのではなく、自分で考える必要があるという点です。運用方法についてよく考え、自分で適切に管理しなければ、失敗して資産を減らしてしまうことになります。運用について考えるのが嫌な人にとっては、管理を面倒に感じるかもしれません。

知っておきたいポイント

確定拠出年金をうまく活用するにあたって、次の点については知っておきましょう。

マッチング拠出について

マッチング拠出とは、企業型の確定拠出年金について、加入者が掛け金を上乗せできる制度です。これによって、より大きな金額を動かして資産を増やせる可能性が大きくなります。

個人型と同様に任意で掛け金を決められる利点はそのままで、運用管理手数料は会社側が負担してくれるのが大きなメリットといえるでしょう。

ただし、企業がマッチング拠出を導入していることが前提で、かつ掛け金の変更は年に1度しか行えないという点には注意が必要です。60歳まで現金化できないので、多額の掛け金を設定すると生活に支障が出てしまう可能性があります。

転職や退職をしたらどうなる?

転職や退職をした場合、必ず確定拠出年金に関する手続きを行うことになります。

個人型に加入していた人が就職した場合は、就職先の企業の企業型確定拠出年金の制度に加入することになります。企業型に加入していて転職した場合も同様に、新たな企業の制度に加入する手続きを行わなければなりません。

退職した場合は、企業型から個人型への切り替え手続きを行うことになります。

なお、手続きは半年以内に行わないと自動移換され、その際に手数料が発生します。手続きは必ず行うようにしましょう。

文/編集部

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