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世界規模で加速するオープンバンキング、銀行の課題は接続先企業のセキュリティ強化

2019.07.31

銀行が保有する顧客データを非銀行企業へ開放するすることで、顧客にとっての利便性を高める「オープンバンキング」という概念。

アクセンチュアが毎年発表している、今後3年間の銀行業界における主要なテクノロジートレンドを予測する調査レポート「Banking Technology Vision 2019(バンキング テクノロジービジョン2019)」によると、この「オープンバンキング」の動きが世界各地で加速しているのに伴い、銀行は自行のみならず、接続先企業を含むエコシステム・パートナーのセキュリティも強化していく必要があることが明らかになった。

オープンバンキングに求められるのは、堅牢なセキュリティと優れた顧客体験

本レポートによると、顧客は自分のデータが銀行で安全に保管されていると信頼している一方で、業界がオープンバンキングに移行する中、銀行はこの信頼を維持するため、堅牢なセキュリティと優れた顧客体験を両立させることが求められている。

回答した銀行の経営幹部およびIT担当幹部の92%は、銀行のエコシステム・パートナーにおける顧客からの信頼獲得が「とても重要」または「極めて重要」と述べている一方で、「自行のエコシステム・パートナーが、セキュリティに関するコンプライアンスや復旧への対応に真摯に取り組んでいる」と感じている回答者は31%にとどまっていた。

アクセンチュアの銀行グループのグローバル責任者であるアラン・マッキンタイヤー(Alan McIntyre)は次のように述べている。

「エコシステム・パートナーのネットワーク内で最も留意すべき部分が、セキュリティと言えるでしょう。

オープンバンキングが世界の潮流となり、銀行と外部企業との相互接続が増える中、これらのつながりに起因するリスクにさらされる危険も増加しています。顧客は銀行を信頼し、商品やサービスの提供を受ける代わりに個人情報を提供してもよいと考えています。

この信頼を維持するために、銀行は自行のみならず、そのエコシステムへと範囲を広げ、セキュリティへのアプローチを見直していく必要があります。そのためには、コンプライアンスを中心としたアプローチから、積極的なサイバーセキュリティ対策を講じるスタンスへと、シフトすることが求められるでしょう」

各種デジタルツールが、一人ひとりの顧客に特化した『セグメント・オブ・ワン』を促進させる

アクセンチュアの年次調査レポート「バンキング テクノロジービジョン2019」は、25人以上の有識者で構成される諮問委員会による分析、テクノロジー分野の有識者や業界の専門家へのインタビュー、および約800人の銀行の経営幹部およびIT担当幹部を対象とした調査結果に基づいて作成されている。

今年のレポートは「ポストデジタル時代の到来 – 次への備えはできているか(The Post-Digital Era is Upon Us – Are You Ready for What’s Next?)」をテーマに、銀行が競合する、伝統的な銀行、フィンテック企業、巨大テクノロジー企業、または新規参入企業などとの差別化を図るために検討すべき評価項目として、「自身を守るために全体を守る(Secure Us to Secure Me)」などを含む、5つのテクノロジートレンドを挙げている。

そのトレンドの一つである「『私』を理解せよ(Get to Know Me)」によると、銀行が新しいテクノロジーを採用する主な目的は、顧客との親しい関係を取り戻し、小さな町の銀行での取引に似た体験を再現すること。

回答者の大半が、デジタル動態統計の活用により、潜在的な顧客ニーズ発掘に向けた新たな市場機会の見極めが可能になる(85%)、また顧客を理解するためのより強力な手段となる(83%)と考えている。顧客行動への理解を深めることで、銀行はクレジットカード詐欺などから顧客を守ることなどが可能になるのだ。

前述のマッキンタイヤーはまた次のように述べている。

「銀行は各種デジタルツールで顧客のリアルタイムな情報を捕捉することで、今までは把握しきれなかった顧客ニーズの特定に役立てることができます。これによって銀行は、一人ひとりの顧客に特化した『セグメント・オブ・ワン』という夢のような商品やサービスの実現に大幅に近づくのです」

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