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果汁100%のジュースでも飲み続けるとがんの発症リスクが上昇する可能性、パリ大学研究

2019.07.27

果汁100%のジュースでもがんの発症リスクは上昇か

砂糖入り飲料の摂取が体重増加につながることは以前より知られている。しかし、炭酸飲料やスポーツドリンクといった砂糖入り飲料や、たとえ果汁100%のジュースでも、飲み続けると一部のがんの発症リスクが上昇する可能性があることが、新たな研究により示された。

1日にコップ半分程度でも、毎日砂糖入り飲料を摂取すると、がん全体の発症リスクが18%増大したという。研究の詳細は、「BMJ」7月10日オンライン版に掲載された。

この研究は、パリ大学(フランス)のMathilde Touvier氏らが、全国調査に参加した18歳以上のフランス人男女10万1,257人(平均年齢42歳、79%が女性)を対象に行ったもの。

参加者は3,300種類の食品および飲料について、1日の摂取量をオンラインで報告。研究者らは、2009~2018年まで最長9年にわたって追跡し、砂糖入り飲料(果汁100%ジュースも含む)とがんの発症リスクとの関連を調べた。

その結果、研究期間中にがんを発症したのは2,193人だった。砂糖入り飲料の摂取量が1日当たり100mL増えるごとにがん全体の発症リスクは18%上昇し、乳がんでは22%上昇していた。

果汁100%ジュースも同様に、がんと有意な関連を示し、がん全体の発症リスクは12%上昇していた。前立腺がんと大腸がんでは、発症リスクの増加が認められなかった。しかし、Touvier氏らによると、今回の研究では前立腺がんおよび大腸がんは発症例が極めて少なく、最終的な結論を出すには至っていないという。

砂糖入り飲料とがんとのこうした関連は、年齢、性別、教育レベル、がんの家族歴、喫煙、運動などの因子を調整しても変わらなかった。

その一方で、ダイエット炭酸飲料やその他の人工甘味料入り飲料とがんとの間には、関連が認められなかった。だたし、この結果についてもTouvier氏らは、研究では人工甘味料入り飲料の摂取量が相対的に少なかったため、慎重な解釈が必要だとしている。

では、なぜ砂糖入り飲料はがんと関連するのか。Touvier氏らは、今回の研究は観察研究であり、因果関係を証明するものではないとした上で、「砂糖には、体脂肪の蓄積を促し、血糖値を上昇させ、炎症を亢進させる作用がある。

これらはいずれもがんのリスク因子だ」と述べ、高カロリー飲料に含まれる砂糖ががんのリスクを増大させている可能性を示唆している。また、飲料に含まれる化学物質がリスク増大の一因となっている可能性があるともしている。

米ニューヨーク大学ランゴン医療センターのSamantha Heller氏は、砂糖入り飲料は何十年も前から、2型糖尿病や肥満、心疾患などさまざまな疾患と関連づけられており、今回の研究結果に「驚きはない」と話す。

そして、「体内の水分が不足すると、運転技術、認知機能、気分、活力、腎や胃腸の機能、外見など、さまざまな面に予期せぬ影響を及ぼす」として、より積極的な水分摂を推奨している。

一方、今回の研究結果に対し、飲料業界を代表する米国飲料協会(ABA)は、「大切なのは、加糖であれ無糖であれ、あらゆる飲料はバランスのとれた食事の一部として摂取すれば安心だということを理解しておくことだ。

米国の主要な飲料メーカーは、低糖、無糖や小容量の製品を提供したり、カロリー情報を提示したりすることで、砂糖の摂取を減らそうと努める消費者を一丸となってサポートしている」との声明を発表している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.bmj.com/content/366/bmj.l2408

構成/DIME編集部

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