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CL出場の伊東に復帰組の久保裕也、シュミット、鈴木優磨、天野も参戦!今期の注目はベルギーリーグ

2019.07.27

【欧州新シーズン日本人展望①】CL出場の伊東に復帰組の久保裕也、シュミット、鈴木優磨、天野も参戦。まずはベルギーに注目。

 久保建英のレアル・マドリード、安部裕葵のバルセロナ移籍で盛り上がりを見せている19-20シーズン欧州リーグ。この夏は10人以上の日本人選手が新たに参戦するとあって、その動向から目が離せない。
 とりわけ、日本代表正GKの座を伺うシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、森保ジャパン招集歴のある天野純(ロケレン)らが加入し、7月26日に新シーズンが開幕するベルギーは見逃せない。今季は伊東純也(ゲンク)、植田直通(セルクル・ブルージュ)、シュミット・鈴木優磨・遠藤航(シントトロイデン)、久保裕也(ヘント)、豊雄太(オイペン)、森岡亮太(シャルルロワ)、天野(ロケレン)の9人が7クラブに在籍。この夏、シントトロイデンからイタリにステップアップした冨安健洋(ボローニャ)のような飛躍を目指すことになる。

CLにも出場するスピードスター、伊東に期待

 このうち、最も期待値が高いのが、イケメン&スピードスターの伊東だ。今年1月に柏レイソルからゲンクに赴き、いきなりベルギー1部制覇を経験。今季はUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)本戦にも参戦する。すでに21日には新シーズン前哨戦となるベルギースーパーカップにも挑み、カップ戦王者のメヘレンを3-0で一蹴し、圧倒的な強さを印象付けている。伊東自身も4-3-3の右ウイングでこの一戦に先発して76分間プレー。状態のよさをアピールしている。
「ベルギーに行ったばかりの時は環境に慣れることと監督に試合に出してもらえるように練習からやるってことしか考えてなくて、あんまりいろんなことを考える暇もなかった。最初はパスが出てこなかったりしたけど、だんだんチームメートも特徴を分かってくれて、試合ごとにパスを欲しいタイミングでもらえるようになりました。新シーズンはCLもありますし、いろんなことを経験できる。グループを抜けるのは難しいけど、強いチームも入ってくると思うし、楽しみですね」と、6月の帰国時に前向きな発言をしており、スタートダッシュを見せられそうな予感が漂っている。日本代表でポジションを争う堂安律(フローニンゲン)の移籍先探しが難航している現状だけに、伊東はクラブでのアドバンテージを生かさなければならない。

日本人GK4人目の欧州1部リーグ挑戦するシュミット、鹿島の若きエース鈴木にも注目

 次に楽しみなのが、シュミットと鈴木優磨のシントトロイデンコンビ。シュミットは口能活(JFAナショナルトレセンコーチ)、島永嗣(ストラスブール)、権田修一(ポルティモネンセ)に続く日本人GK4人目の欧州1部リーグ挑戦であり、鈴木もベシクタシュなどビッグクラブからのオファーを断ってベルギーを選んだ。2人に共通するのは「シントトロイデンからビッグクラブに上り詰めたい」という強い思いだ。
「最終目標はベルギーリーグじゃないし、そこでどれだけ成長できるか、どれだけ結果を出せるかってことが大事だと思う。ステップアップという形でベルギーリーグを経験できれば一番いいと思います」とシュミットは語気を強めていたが、それを現実にするためにも冨安のように際立ったパフォーマンスを示さなければならない。英語が話せるシュミットはコミュニケーション面でアドバンテージがあるし、197㎝という高さも欧州基準に達している。課題は自身でも認める通り、ゴールセービングとシュートストップの部分だが、そこをクリアできれば、マーク・ブレイズ監督も信頼を寄せてくれるかもしれない。その可能性は少なからずありそうだ。

 鈴木の方は鹿島ユース出身で、近年急激に力をつけてきた点取屋。2017年からエースナンバー9を背負っていたことからもクラブの期待と信頼の大きさが分かるだろう。実際、2018年はJ1で11ゴールを挙げ、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇の原動力にもなった。しかし、右ハムストリング筋損傷のため12月のFIFAクラブワールドカップ(UAE)出場を断念。回復に努めてきたが、今季開幕直前に同じ箇所を痛めてしまい、今季J1は出場ゼロという状態だ。
 実戦から長い間、遠ざかっているのは気がかりな点ではあるものの、前線での力強さや決定力、周りに自己主張できるメンタルの強さは明らかに海外向き。まだ新天地に赴いたはかりではあるものの、いい入り方ができれば、十分戦力として認められるだけの力は備えている。尊敬する金崎夢生(鳥栖)から「FWはゴールという数字でしか評価されない」という話は何度も聞いているだろうし、ベルギーで何をすべきかは心得ているはず。そのアドバンテージも生かして、目に見える結果に貪欲にこだわってもらいたい。

 ベルギー2部ではあるが、ロケレンに移籍した天野純も飛躍が楽しみな選手。中村俊輔(横浜FC)に似たレフティで、先輩を間近で見て学び体得したFKという伝家の宝刀を持つ。「欧州では飛びぬけた武器を持った選手が成功しやすい」と何人かの欧州移籍を扱った代理人も語っているだけに、彼は大きな可能性がありそうだ。
 司令塔ということでハードルがあるとすればチームメートとのコミュニケーションだろう。伊東や鈴木優磨のようにパスを受けるアタッカーであれば、ボールが出てきたところに走って相手を突破したり、ゴールを決めればOKという部分があるが、パスを供給する側の天野は自分から周りに合わせていかなければならない。そのズレが命取りになることも考えられるだけに、自分から積極的にアクションを起こして仲間に溶け込み、チームに適応していくことが肝心だ。27歳という経験豊富な選手だから、こうした重要性はよく認識しているはず。持ち前のインテリジェンスを前面に押し出してほしい。

久保裕也の復活のカギは、ゴールに近い位置でプレーできるか

 その他では、2年ぶりにベルギーに復帰した久保裕也(ヘント)に注目したい。2017年1月にスイスのヤングボーイズからヘントへ移籍した直後に7試合5ゴールの活躍でチームを大躍進させ、翌17-18シーズンも公式戦2ケタゴールを挙げた生粋の点取屋は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督解任の影響を受け、2018年ロシアワールドカップメンバーから落選。その悔しさを晴らすべく、2018年夏に赴いたドイツ・ブンデスリーガ1部のニュルンベルクでも22試合出場1ゴールと不発に終わった。それだけに今季への意欲は並々ならぬものがあるはずだ。

 ここ数年間はサイドアタッカーで使われることの多かった久保だが、本職はセカンドトップ。本人も「自分の理想はダビド・ビジャ(神戸)」だと公言する通り、よりゴールに近い位置で得点に集中するスタイルが合っている。その役割を今季のヘントで託されるかどうか分からないが、そう仕向けて行くように全力でアピールするしかない。今季目覚ましい結果を残せなければ、森保ジャパンに招集されることも、2022年カタールワールドカップに出場することもかなり厳しくなる。ロシアを逃した分、久保自身も代表に賭ける思いは少なくないはず。その意地とプライドを何としても示すべきだ。
 今や日本人の欧州登竜門となったベルギーから果たして誰が抜け出すのか。島や冨安のように5大リーグに上り詰める者が続々と出てほしい。

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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