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取材記者が感じたNBA八村塁選手の高い〝コミュ力〟

2019.07.27

 バスケットボールの八村塁選手が7月22日、日清食品グループとのグローバルスポンサーシップ契約記者発表会に臨んだ。

 会場となった都内ホテルに集まった報道関係者はテレビカメラ30台を含む約200人。DIMEもライター、カメラマン、編集者の3人で取材。

 約10分のトークセッションと、やはり10分程度の質疑応答を終えてステージ袖に下がった八村選手に向けて、ある民放アナウンサーは「聞いている人の顔をしっかり見て話せる人なんですね」と、感心するようにつぶやいていた。その言葉どおり、スポーツ界のニューレジェンドは高い「コミュ力」の持ち主だった。

 約10分のトークセッションと、やはり10分程度の質疑応答を終えてステージ袖に下がった八村選手に向けて、ある民放アナウンサーは「聞いている人の顔をしっかり見て話せる人なんですね」と、感心するようにつぶやいていた。その言葉どおり、スポーツ界のニューレジェンドは高い「コミュ力」の持ち主だった。

 会見の様子を振り返ってみる。八村選手はまず、登壇して着席すると、彼のプロフィールを紹介し始めた司会者に目を向け、ニッコリと微笑んだ。筆者はスポーツライターとして選手の会見をこれまでに何度も取材してきたが、多くの選手は自分が話していない時は無表情で空間の一点を見つめていたり、照れたようにややうつむきがちだったりする場合が多い。なので、最初に司会者に投げた微笑みを見て、「この選手は相手に心を開き、相手をリラックスさせることが自然にできるんだな」と率直に感じた。

話す相手の目をしっかりと見る八村選手

そして笑顔!

 トークセッションおよび質疑応答では、スポンサーへの感謝をしっかりと言葉で示しながら、等身大の自分も表現していた(*等身大=203cm)。

「(海外遠征先で食事が口に合わない時は)カップヌードルを持っていって、それを食べて試合に臨んでいました」

「高校で一人暮らししていたんですけれど、部活から帰ってきてご飯食べて、部屋に戻ってしばらくするとまたお腹がすいていたので、そういう時はすぐにカップヌードルを食べていたという記憶があります」

「友だちの部屋に行ってたまにいいカップ麺があったら、こっそり家に持って帰っていたこともあります」(会場笑い)

(完成したCMの感想を求められ)「かっこいいですね。なんか僕が映画の何か(俳優)やってるみたいな感じで、すごく嬉しかったです」

(CMで披露した富山弁以外に、好きな富山弁はと聞かれ)「ちんちんかいかい」(鎮座から転じて正座の意味らしいが、地元紙以外は分からず困惑)

山盛りの『カップヌードル』をカートで楽しそうに運ぶ八村選手。

 こういったエピソードを披露するので、スポンサー企業は「支え甲斐」を実感するし、消費者が聞いても嫌味を感じない。「夜食にカップ麺」はどことなく「背徳感」みたいな気持ちとセットになりがちだが、トップアスリートがいたずらっぽく笑いながら喋ってくれたら、僕たち消費者の心もほぐれていく。隙のない優等生発言を繰り返したり、ストイックな性格が前面に出まくって攻撃的な話しぶりになっていったり、単に口下手でポツリポツリと話したりするアスリートが多い中(もちろんそれも性格が現れていて魅力を感じるのですが)、八村選手のような好青年は大いにキャラが立つ。

 しっかり者で、等身大で、好青年。きっとそのキャラはカメラを通した映像でも、見ている人に十分伝わっていると思う。発言の内容は全然違うけれど、『純度100%の自分』を表現できるという意味では、フィギュアスケートの羽生結弦選手にも通じる。

 『純度100%の自分』とは、数々のアスリートのメンタルコーチとして活躍する小田桐翔大さん(FLYHIGH代表取締役)が『DIME』2018年3月号の特集「羽生結弦 勝利のメソッド」で披露してくれた言葉だ。その真意は、「よく見られたい」ではなく「ありのままの自分でいる」ということ。そのように発言と思考や感情が一致している「純度100%」の在り方が、(羽生選手が)周りから好かれ、大舞台で圧倒的なパフォーマンスを出せている要因だと考えています。 これからも『純度100%の八村塁』に注目し、彼と日本バスケの活躍に期待したい。

八村塁選手

1998年2月8日、富山県生まれ。身長 203 cm、体重 102 kg。ウイングスパン(両手を広げた時の指から指までの長さ)は218cmでNBAでもトップクラス。宮城県の私立明成高校を卒業後、アメリカのゴンザガ大学に入学。NCAA (アメリカ全米大学体育協会) トーナメントに日本人として初出場し、ゴンザガ大学の準優勝に貢献。2018-2019シーズンでは、NCAA年間最優秀スモールフォワードに与えられる「ジュリアス・アービング賞」を受賞。NBAドラフト2019において日本人で初めてドラフト指名一巡目(全体9位)でワシントン・ウィザーズ入団を果たした。

取材・文/江橋よしのり 撮影/西村 満

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