
クレジットカードは利用頻度や利用者の社会的信用度によってランキング分けがされており、入手資格条件を満たし所定の年会費を払いますと、カードの色が変わり、至れり尽くせりのサービスを享受できるようになります。
ちなみに、カードのランキングとしては……。
一般カード
↓
ゴールドカード
↓
プラチナカード
の順となり、年会費もどんどん上がっていきますが、そのランクが上がれば上がるほど、充実のサービスが受けられます。
そんな、プラチナカード以上の、クレジットカードの最高峰中の最高峰と呼ばれるのが……ブラックカードです。
ブラックカードとは何?
ブラックカードは、最上位のクレジットカードの通称です。カードの表面の色がおおむねブラックであることから、このように呼ばれます。
そもそもは20世紀末から21世紀初頭にかけて、富裕層に向けてアメリカンエキスプレスが発行した、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの、さらに上級顧客をターゲットとして発行されたアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの、さらに上級顧客をターゲットとして発行されたアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードのカードが黒色だったのが、ゆえんとされております。今のところ、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードのその上はないようです。
ちなみに驚きなのはその年会費。初年度入会金が54万円(税込み)。年会費は37万8000円(税込み)です。合計約100万円弱! 一般のご家庭でおいそれと入会できる金額ではありませんね。
「センチュリオン・カード」は同社カードの利用者から、利用実績、利用店舗、職業や資産などの審査から選定された人に、招待が送られるようですが、その基準は定かではないため、招待を受けた人は本当のセレブだと(カード会社から)認められたということです。
ブラックカードで年会費が無料ってあるの?
ハイレベルなサービスを受けられるブラックカード。しかし、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、自分で加入したいと思っても招待が来なければ手も足も出ず、しかも年会費は30万円強。一般的には手を出しにくい金額です。出来ればなるべくお金を出さずにブラックカードを入手してみたいものです。ブラックカードで年会費が無料な所はあるのでしょうか……?
残念ながら、最上位のクレジットカードであるブラックカードで年会費無料のカードはありません。
しかしながら、カードの色がブラックな一般カードは存在します。
まずはオリコカード。ご覧の通り、カードの色は、真っ黒です。
【参考】Orico
次に最近話題のYahoo! Japanカードも黒です。Yahoo! のサービスを利用していたり、PayPayの支払いに利用できて便利。しかもカード会員限定で、お買い物にプラチナ級の安心を付けられる「プラチナ保障」も実施しています。
ただし、上記2枚はあくまで一般カードです。ブラックカードの定義とは異なるのでご注意ください。
【参考】Yahoo! Japan カード
楽天のブラックカードは年会費無料?
通信販売の楽天市場でおなじみの楽天カード。楽天市場で買い物をする際に楽天カードを利用すれば、100円につき1ポイントが貯まりますので、とってもお得。その他、楽天の様々なサービスでも有利なポイントが付きますので、楽天市場愛好家の人にはたまらないクレジットカードと言えましょう。そんな、楽天カードですが、そもそもブラックカードは存在するのでしょうか……?
まず、楽天カードにブラックカードは存在します。しかし、招待(インビテーション)制につき、楽天から招待が来るまでは、案内されません。申込みはできます。
【参考】楽天ブラックカード
そんな楽天ブラックカードですが、年会費は無料ではありません。残念ながら、年会費は3万2400円(税込み)です。まあ、ブラックカードの中では安価というか、最安値クラスではあります。
ブラックカードで年会費が安いのは何?
ブラックカードは入手したいにせよ、できればなるべく安価に取得したいもの。年会費が安いブラックカードには、どういったものがあるのでしょう?
まずは先述の楽天カードですが、次に安いのが、JCB THE CLASSです。年会費は、5万4000円(税込み)です。
【参考】JCB THE CLASS
ほかにも、ダイナースクラブ プレミアムの年会費も14万400円(税込み)
と低めの設定です。
ブラックカードの持ち主ってどんな人?
年会費は高めですが、様々なサービスが受けられるブラックカードの持ち主とはどんな人でしょうか?
カード会社の審査基準にもよりますが、相応のお金持ちである必要があり、かつ、そのカードで高額の支払い実績があって初めて、招待される場合が多いようです。
著名、有名人ならその要件を満たさなくても紹介が来るかどうか、このあたりは定かでありません。
ブラックカードって、年収の目安ってある?
ブラックカードの審査基準は、まず公開されていませんので、臆測や、一般的にささやかれている金額でしかありませんが、やはり年収1000万円超えは最低ラインのようです。
できれば2000万~3000万円以上はほしい所です。年収1億円を超えていれば招待の可能性は高いはずです。
しかし、素行が悪かったり、過去の支払いで遅延履歴があると、審査に通らない(招待されない)可能性が大です。まずは金払いにはクリーンである必要があります。
ブラックカードの年会費は年収によって変わる?
ブラックカードを入手するに当たって、年会費は年収によって変わるのでしょうか?
基本的に年収により年会費が変わることはないようです。ただし、ブラックカードの規約や特典は、秘密になっている部分が多分にあるため、知られざるメリットがある可能性もゼロではありません。
人気のブラックカードの種類はこれだ!
クレジットカード各社から提供されている最上位のクレジットカードである「ブラックカード」。ここでは人気のブラックカードについて、順次御紹介していきましょう。
ちなみにブラックカードの特典ってどういうものがある?
高い年会費を払ったにもかかわらず、何の特典もないのでは、ブラックカードを持っている意味がありません。カード会社によって特典内容は違いますが、おおむね以下のサービスを享受できるようです。
●コンシェルジュサービス。秘書のように交通機関やホテル、演劇、コンサートの手配や買い物、調べものなどを頼めます。
●所定の空港のラウンジが無料で利用できます。
●リムジン送迎サービスを利用できる場合があります。
●プライベートジェット、ヘリコプター、クルーズチャーターなどの優待があります。
●空港での出迎えや、自宅へ送ってくれる場合があります。
●誕生日プレゼントがもらえます。
こんなサービスを受けられるようです。もしかしたらセレブの多くはブラックカードのこういったサービスを常に利用しているのかもしれませんね。
楽天のブラックカードの特典とは?
先述した楽天ブラックカードの特典は、
●楽天プレミアム(楽天市場の送料分相当のポイント還元など、楽天グループのお得な特別会員プログラム)を1年間無料で付帯
●ダイニング、旅行、エンターテイメント、ゴルフのコンシェルジュサービス
●旅行の手配、手荷物の無料お届け
●旅行保険
●動産保険
●ネット不正あんしん制度/商品未着あんしん制度
●空港ラウンジを無料で利用可
……などが挙げられます。至れり尽くせりですね!
JCBのブラックカードの特典とは?
先述のJCB THE CLASSの特典はもう一人の秘書がいるという感覚。例えば、
●旅の手配・予約、ゴルフ場の案内、その他様々な相談を24時間・365日利用可能な「ザ・クラス・コンシェルジュデスク」
●選び抜かれた上質な品々の中から、年に1回好きな商品をひとつ選び、無料で利用できる「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」
●国内の厳選した有名レストランの所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料となる、期間限定の優待サービス「グルメ・ベネフィット」
といったサービスが利用可能です。
スノーピークのブラックカードの特典とは?
スノーピークはポイントカードであり、クレジットカードは提供していないのでここでは説明を割愛いたします。
riendaのブラックカードの特典とは?
riendaはポイントカードであり、クレジットカードは提供していないのでここでは説明を割愛いたします。
ANAのブラックカードの特典とは?
ANAのブラックカードの名称は、ANAダイナース プレミアムカードです。ダイナーズは日本ではあまり聞きなれないですが、海外ではメジャーなブランドです。
JCBと提携しており、ほとんどのJCB加盟店で決済できます。
ちなみに、ANAダイナース プレミアムカード特典としては……。
●入会時にもれなく1万マイル、さらに毎年の継続時に1万マイルをプレゼント
●ANAカードマイルプラスで、カード利用100円又は200円につき1マイル積算
●ANA航空券や機内販売、ショッピングサイト「ANAショッピング A-style」の利用で、上記に加えさらに100円につき1マイル(合計2マイル)が積算
●利用100円ごとに、1ポイントの通常ポイントに加えて+0.5 ポイント(合計1.5ポイント)が貯まります。さらにANAウェブサイトでのANA航空券の購入、機内販売、ショッピングサイト「ANAショッピング A-style」での利用なら、100円につき+1.5ポイント(合計2.5ポイント)が貯まります。また、付帯カードの利用分は個人カードに合算できます。
●通常のフライトマイルに加えて、区間基本マイレージの50%の搭乗ボーナスマイルが積算されます。
●国内線ANAラウンジを会員は無料で利用可能。
と、ANAにたくさん搭乗する人には大変なメリットがあります。年会費は16万2000円(税込み)です。ポイント還元で、会費分以上に得するのが確定している人ならば、入手して正解かもしれません。
【参考】ANAダイナース プレミアムカード/ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアムカード
※データは2019年7月下旬時点での編集部調べ。
※本記事はカードの利用を推奨する目的はありません。あくまで自己責任・自己判断でご利用下さい。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
取材・文/FURU
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