
今年発売のロボット掃除機でも注目度の高い、ダイソンのハイエンド機『Dyson 360 Heurist』と、人気上昇中の床拭きロボット『ブラーバ390j』。この2機種を実際に走らせ、吸引力から気になる使い勝手まで、その実力を神原サリーさんが引き続き、一刀両断!
〈ロボット掃除機を回診した人〉
家電コンシェルジュ 神原サリーさん
家電を中心にした執筆など、幅広く活躍。わかりやすい解説と気さくな人柄から各メディアで引っ張りだこ。著書に『サリー流「効率家事」』(宝島社)。
夏こそ実感!素足で感じる拭き掃除の心地よさ
ロボット掃除機で今夏、トレンドとなりそうなのが床拭きタイプ。
「床材にフローリングを使う家が8割以上になりニーズが高まっているうえに、パナソニックが新規参入するなど、より関心が集まっているんです」
今回テストしたのは、元祖床拭きロボの新製品『ブラーバ390j』。
「水を噴射して汚れを落とすジェットタイプの『ブラーバジェット250』もありますが、私は人がやる雑巾がけのように程よい圧で、丁寧かつしっかり拭き上げるこのモデルがお気に入り。テストでは、砂や羊毛、調味料を床にこぼしてテストを実施。どれも掃除後に素足で歩きましたが、床のキュキュッとした感じが足裏から伝わってきて、ホントに気持ちよかった」
とはいえ、水拭き、から拭きが主用途なので、あくまで掃除機のサブ機。フローリングが多い家、という条件もつく。
「ただ軽いホコリや髪の毛ぐらいなら絡め取ってくれますし、価格も手頃。ロボット掃除機が初めてという方は、ここから入るのもいいと思いますよ」
テスト項目
[TEST.1]から拭き機能
羊毛と砂を撒き、「ドライモード」でゴミ取り性能と、から拭き後の床の状態を確認。
[TEST.2]静音性
作業時の運転音を、スマホの専用アプリで測定した。静音モデルは60dBが目安。
[TEST.3]水拭き機能
水拭きの「ウェットモード」で、飲みこぼしの清掃状態をチェック。醤油などを使用。
[TEST.4]独自機能
今回は付属品の内容と、メンテナンス性などをチェックした。
アイロボット『ブラーバ390j』
3万9880円
広いフローリングのリビングがある家に最適な『ブラーバ』の新モデル。ドライ&ウエットクロス各2枚と床用洗剤2回分が付属する。清掃能力は『ウェットモード』で最大20畳、ドライモードで最大56畳。
充電時間:約120分 サイズ:W244×H79×D216mm、約1.8kg