相手の言葉などを素早く控えられる〝手書き〟のニーズは、デジタル全盛の今なお高い。そんな〝手書き〟にデジタルの利便性を付加したガジェットを診断する!
似ているようで個性は様々。手書きガジェットの魅力とは
デジタル文具のカテゴリーの中でも、メモを素早く残せる手書きガジェットが今、続々と登場している。いずれもサッと書けて、パッと消せるのが特徴で、よりアナログ感を重視したものと、デジタルの利便性を高めたものに大別できると、文房具ライターのきだてたくさんは言う。
「今回紹介する中で、例えば『ブギーボード』は、アナログのメモ紙やノートのように、電源を入れることなくサッと書ける点を重視しています。一方、筆記したメモごとにアラームを設定でき、カレンダー機能を搭載する『カクミル』はガジェット的。どちらのタイプが自分の使い方に合うかどうかを見極めて選ぶのがポイントです。こうした文具は、まだまだ進化の余地があります。今後のバージョンアップなども楽しみですね」
「手書きガジェット」を回診した人
文房具ライター
きだてたくさん
おもしろい文具=色物文具の愛好家で、自称〝世界一のコレクター〟。著書には『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)などがある。
テスト項目
[TEST.1]筆記のなめらかさ
書き味が、鉛筆またはボールペンでノートに筆記する感覚に近いかどうかを確かめる。
[TEST.2]使い勝手の良さ
文字の消しやすさや視認性の良さ、携帯性の高さといった使いやすさをチェック。
[TEST.3]独自機能の便利さ
文具としての基本機能以外で、その端末ならではのユニークな機能を試してみる。
ほどよい摩擦で書き味抜群
キングジム『「ブギーボード」BB-12』
2700円
「書く」と「消す」を約3万回繰り返せるのが特徴。電源はリチウムコイン電池1個(購入時にセット済み)。約W86×H5.5×D86mm。
[TEST.1]「紙のノートと同じで電源ONが不要!」
「専用ペンの先端に、ほど良い摩擦があり、鉛筆で紙に書くのと限りなく近い感覚で筆記できます。書き始めれば筆跡が残り、電源ONなどの操作が不要な点もいいですね」
【評価】★★★★★
[TEST.2]「ボタンを押せばパッと消える」
「端末に唯一あるのが消去ボタンです。押せば書いたものが一瞬で消えます。書いた内容は保存されないので、必要なら、ほかのノートに写しておきましょう」
【評価】★★★★★
[TEST.3]「壁にピタッと貼ってふせんのように使える」
「書く」「消す」の機能に特化しているため、独自の機能はほとんどない。「あえて挙げるなら背面にマグネットが付いていること。伝言板として使えます」
【評価】★★★☆☆
〈きだて’S総合評価〉
「仕事場で愛用していますが、電話をしながら軽くメモしたり、何気なく落書きをしたりと、普通のメモ用紙のように重宝しています。ふせんと同様に置き場所を取らない手のひらサイズも気に入っています。机上で全く邪魔になりません」
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