
誰もが一度は「仕事を辞めたい」と考えたことはあるのではないだろうか。特に新卒1年目は、「人間関係」「環境の変化」「将来の不安」により耐えきれなくなってしまうケースは多いと聞く。
実際、アックスコンサルティングが実施した「新卒1年目の仕事の意識調査」では、6割が新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあると回答し、年代別に見ると20代が最多で、約8割が「辞めたい」と思ったことがあるという結果に。
また、年代が下がるにつれて「新卒1年目で辞めたい」という人が増える傾向がある。
50代・60代が新入社員として働き始めた頃は終身雇用が一般的だったが、バブル崩壊やリーマンショックを経て、生涯一企業に勤め続けられる保証はないという考え方が広まり、転職市場が伸びていることからも「辞めても転職すればいい」という思想が一般化されていると推測できる。
それでは、新卒1年目が「辞めたい」と思った理由とは何か?
3人に1人は辞めたいと思った時に「家族に相談した」
新卒1年目で「仕事を辞めたいと思ったことがある」と回答した人に対してその理由を尋ねたところ、「上司との関係がうまくいかなかったから」(40.3%)が一番多い回答となった。
次いで「給料が低いから」(33.3%)、「同僚との関係がうまくいかなかったから」(21.2%)という結果となり、職場には色々な考えをもつ人がいたり、些細なことが重なってストレスになったりなど、人間関係、特に「上司」を理由に仕事を辞めたいと思う方が多くいる。
加えて、辞めたいと思った時にどのような行動を起こしたかを質問したところ、3人に1人の方が「家族に相談した」(34.2%)と回答した一方で、「特に何もしなかった」(32.4%)方も同程度の割合にのぼった。
辞めたいと思ったことがあっても、その後、3割は「転職していない」
新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあると回答した方は、実際その後いつ転職したのだろうか。
最も多かった回答は「転職していない」(30.9%)、次いで「入社1~3年以内」(23.9%)、「入社1年以内」(17.0%)、「入社3~5年以内」(15.2%)、「入社5年目以降」(13.0%)という結果に。
新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思いつつも、入社3年以内で転職をする方は約4割に留まることがが分かる。
働き続けることができたきっかけ・ターニングポイントは「自分自身の考え方が変わった」
新卒1年目で「仕事を辞めたい」と思ったことがあると回答した方に、働き続けることができたきっかけやターニングポイントを伺ったところ、「自分自身の考え方が変わった」(33.3%)と回答した方が2番目に多いという結果に。
ほとんどの上司は、仕事の達成についてはマネジメントは得意だが、心のケアのサポートやフィードバック方法までは知らない。目標を与え、後は叱咤激励という方法ではなく、ミレニアム世代が大半を占める現代の職場環境では、頻繁なやり取りが必要だ。上司と部下が対等な立場で、仕事の達成や人生のキャリアについて話すことが何より大切といえるだろう。
アンケート調査概要
調査期間:2019 年 5 月 13 日(月)~ 2019 年 5 月 15 日(水)
調査対象:20 代から 60 代の男⼥ 515 名
調査手法:インターネット調査
関連情報/https://cloudhr.jp/web/onboarding/lp.html
構成/ino
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