
今年の土用の丑の日は7月27日(土)。各店から、それぞれにこだわりのあるうなぎメニューが出揃っている。日本のうなぎが減少している中、各社はどんなメニューを提供しているのか。例えば大戸屋のうな重は、炭火焼きと2,500円(税込)にこだわったという。担当者に話を聞いた。
今年のチェーン店のうなぎ事情
今年の土用の丑の日に向け、各チェーン店ではさまざまなうなぎメニューを出している。
吉野家は「鰻重」を一、二、三枚盛りで提供しており、「牛小鉢」などのセットメニューも出している。
松屋は、松屋初という「うな丼」メニューを出した。うなぎを2切れのせた「うな丼ダブル」、うな丼と「牛めし」を合わせた「うな丼コンボ」も。
すき家では、毎年恒例の「うな丼」「うな牛」「うなとろ丼」「うなたま丼」の4種を今年4月に発売。
ほっともっとは「うな重」と「Wうな重」を今年6月に発売した。
そんな中、大戸屋は、今年7月12日(金)より「大戸屋のうな重」ほか、各種うなぎメニューを発売した。8月20日までの期間限定で販売する。
大戸屋のうな重のこだわりは?
大ぶりのうなぎの蒲焼が2枚、白ご飯の上にのった「大戸屋のうな重」は、2,500円(税込)と高級路線。そのこだわりを大戸屋の広報担当に聞いた。
「うなぎの養殖池の水質から餌の品質まで、商品開発担当者が現地まで赴き、安全・安心のうなぎであることを確認した上で厳選した素材を選び抜いたことが、最も大きなこだわりです。大戸屋の国内店舗350店舗で1ヶ月以上、このうなぎの大きさ、肉の厚み、脂の乗りといったクオリティを満たしたうなぎを確保することは、困難を極めました。また、2,500円(税込)で提供することにもこだわりました」
うなぎそのもののこだわりのほか、炭火焼きでの調理にも特徴がある。
注文が入ってから丁寧に蒸し、たれを重ねて塗りながら炭火で香ばしく焼き、ふっくらと仕上げているそうだ。
「大戸屋は、うなぎだけではなく魚や肉も炭火で焼き上げます。今回のうなぎはお店で蒸して、炭火で焼き上げた、専門店にも負けない品質を可能なかぎりお求め安い価格でご提供できていると考えております」
山椒には、江戸時代からの老舗「やげん掘」のものを採用した。