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軽量モデルだからこその軽快感が堪能できるKTMの125ccモデル「125 DUKE」

2019.07.22

御せるエンジンパワーだからこその楽しさ

 それにしても、スロットル全開ですよ。イイ言葉じゃないですか。僕のような一般人がエンジン様にお伺いを立てることなく躊躇せずスロットルを全開にできるのは、いいところ250ccぐらいまでだと思う。そこへきて125 DUKEは、その名の通り125ccしかない。250ccのさらに半分だ。全開にしながらも「おいおい頑張ってくれよ!」と余裕の構えでエンジンを応援してしまったりできるのだ。イマドキなら「マウントを取れる」とでも言うんでしょうか。

小型二輪免許で乗れる125cc単気筒エンジンは15ps。気兼ねなくスロットルをワイドオープンできる。回転上昇は小気味よく、軽量なフレームと相まって想像以上に軽快な走りを見せる。

 これが実に大切だ。「御者」とはよく言ったもので、乗り手が主体的にバイクを御すぐらいの方が絶対に面白い。バイクに振り回されず乗せられず、能動的かつ積極的に楽しめるなら、それに越したことはない。

 ここは乗り手の技量に大きく左右されるところで、中にはリッタースーパースポーツでも物足りないと感じるツワモノもいるだろう。でも1速ひとひねりで100km/hを余裕で超えるようなシロモノに乗る時は、どちらかといえば自制心とスリリングさの兼ね合いを楽しんでいるように思う。ちょっと背徳的なところにヨロコビを感じているフシがある。「回しちゃヤバイよな? でも回したいな。やっちゃう? ええの? ホンマにええの?」的な。

 DUKE 125は「回しまーす、えーい」といった具合で、もっと簡単だ。何も考えずに済む。ためらいも迷いもない。だから頭の中がどんどんクリアになっていく。気持ちいいんですよ、これが。

高速道路に乗れないけれど……小さいからこその魅力もある

 ただし小排気量のメリットは、概ねのところピュアなライディングに絞られる。長旅に出ようと思えばやはり大排気量エンジンの余裕が欲しくなるし、何しろ高速道路に乗れないのは痛い。DUKE 125だけでバイクという幅広い趣味のすべてを賄うのはちょっと無理がある。とかく時間に追われるオトナライダーにとってのDUKE 125は、セカンドバイクという位置づけが現実的だろう。

 逆に、時間的な余裕さえあれば、下道をトコトコ進んで行けない所はない。DUKE 125には立派なタンデムシートが備わっているので、荷物だって工夫次第で結構積める。時間に余裕がある若者ライダーは、ぜひこういった走り優先のバイクで無理で無茶で無謀な長旅をしてほしいと思う。若い時の苦労は買ってでもせよ、命短し恋せよ乙女。オトナになった時、生きる原動力になるはずだ。

 ところで、バイクメーカーの方たちと話していると、よく「日本のマーケットでは、排気量によるヒエラルキーが根強い」と聞かされる。時代錯誤だな、と思う。ブラウン管の中で「大きいことはいいことだ」と元気いっぱいに歌っていたのは、昭和43年の森永エールチョコレートのCM。イケイケドンドンの時代の象徴でもあった。そんな時代から、もう50年。パタパタ、クルクル、パカパカとDUKE 125を走らせながら、元気いっぱいに「小さいことはいいことだ!」と歌ってほしい。

取材・文/高橋剛(たかはし ごう)
4輪レース専門誌編集部、広告代理店勤務などを経て、2000年よりフリーライターに。バイク専門誌や釣り雑誌を中心に活動している。好奇心の範囲はバイク、クルマ、釣り、家電、アウトドア、動物など幅広すぎて収拾がつかない日々

撮影/長谷川徹(はせがわ とおる)
広告代理店勤務のカメラマンとして5年間活動し、フリーランスに。雑誌、WEB、カタログなど多彩な媒体で活躍。二輪、四輪レースを始め、バイク、クルマ、人物、ブツとジャンルを問わずキレのよい写真を提供し続けている

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