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最大のライバルは東海道新幹線!若者たちが切り拓くリニア開業への道

2019.07.18

リニアの開発と合わせて次世代のリーダーも育成したい

――実験センターにスタッフは何人ぐらいいるのですか?

200名ほどの社員が従事しています。様々なメンテナンスの作業を効率化することに取り組む社員や指令室で走行試験を行なう社員などがいます。実験センターで働いているのは20~30代が中心で、平均年齢は30歳と若い社員が多いのが特徴です。

――ずいぶん若いですね。

そうですね。彼らは2027年の営業開始時に40歳近くになります。まさに働き盛りです。将来、リニアの各現場で次世代のリーダーとして活躍してくれる人材を育成する意味もあります。彼らはモチベーションも非常に高いですし、様々なことにチャレンジしてくれています。

――リニアは無人運転ということでしたが、運転士の育成、習熟という点ではどうなっていますか?

リニアは地上にある指令室から列車を動かします。リニアの運転は自動ですので、リニアは指示した走行パターン通りに走行します。しかし、この走行パターンを作るにはリニアの走行特性を十分に理解し、カーブや勾配等の様々な線形条件を総合的に勘案して作成する必要があり、そのためには習熟した知識・技能が必要です。そのためリニアでは、地上にいる指令員に運転士と同等の知識・技能が必要になります。東海道新幹線の指令室の仕事は、列車の総合的な運行管理で、リニアの指令室は運行管理に加えて運転士の仕事も兼務することとなります。指令員の育成、習熟にはしっかり時間をかけていきたいです。

目指すのは東海道新幹線レベルの乗り心地

――開業へ向けての目標は?

東海道新幹線の乗り心地に、どれだけ近づけるかですね。開業から55年。さまざまなノウハウが蓄積された東海道新幹線は、世界の高速鉄道でも屈指の静かさ、揺れのなさを誇っています。正直、大きな目標ですが、追いつく努力を怠らず、開業に向けて快適な乗り心地を追求していきたいです。

――東海道新幹線の壁はやはり高いのですね。

そうですね。ものすごく高い。車両のメンテナンスのスタッフも、線路などの整備も、運転士や車掌など車内スタッフの習熟度も、どこをとってもハイレベル。だからこそ目標にしたいです。そしてリニアという車両もチャレンジのしがいがある乗り物です。課題をひとつずつ克服して、東海道新幹線に追いつけるように努力していきたいです。

――体験乗車も定期的に行なっていますね。乗ってみたいという人は多いのでは?

すでに延べ10万人以上の方にご乗車いただきました。この夏は8月に10日間行います(※現在、申込受付は終了)。乗車会でいただくご意見が貴重で、みなさまの声のおかげで改善が必要な箇所が見つかり、乗り心地が改善されることが結構あります。

申し込みいただいた人の中から抽選での参加となりますが、応募のホームページには『各開催日の夕方が意外と応募者が少ない』とか『体験乗車は初日の応募者が多いが、2日目以降の平日は比較的少ない』といった、過去の応募傾向も公開していますので活用してください。

また、乗車後に記入いただくアンケートは、リニアをより快適な乗り物にするためなどに参考にさせて頂いているので、ぜひご意見を聞かせてほしいです。8年後、安全で快適な乗り物としてリニアがデビューできるよう、ご協力をお願いします。

東海旅客鉄道 執行役員
中央新幹線推進本部 リニア開発本部 副本部長
山梨実験センター所長
波多野 穣さん
新幹線や在来線の保守・工事を経験し、2016年より山梨実験センター所長を務める。2027年の開業へ向け、ソフト面、ハード面のさらなる向上や指導者の育成を行なう。

体験乗車の模様はコチラから
https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/voice/

【ご購入はコチラ】
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B07STGZM3L
楽天 https://books.rakuten.co.jp/rb/15967800/
7net https://7net.omni7.jp/detail/1213245340

取材・文/渡辺雅史 撮影/ANZ、村上悠太(車両)

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