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なぜ〝電車1本〟で会いに行ける友人との関係は深まりやすいのか?

2019.07.21

 ニューヨーカーの友人選びの鍵を握るのは……? それは性格や趣味以上に、利用している地下鉄路線にあったのだ。

“電車1本”で会いに行ける友人とは友好を深めやすい

 SNSの普及によって、距離を越えた人的交流が格段にスムーズになった。しかしながら最近の研究では、たとえばフェイスブックを通じた交友関係において、結局のところは物理的な居住地が近い者同士のほうが交流を深めやすいことが報告されている。ネットの普及により生活のさまざまな局面で“距離の壁”が解消されてはいるものの、パーソナルな人的交流においては物理的な近さがこれまで同様、大きなウェイトを占めていることになる。

 しかしながら大都市に住む住民にとって、この件はもう少し複雑な様相を見せるようだ。全米経済研究所(NBER)が2019年7月に発表した研究では、ニューヨークの都市住民において人的交流が深まりやすくなる大きな要素は、より利便な交通アクセスにあることが示されている。つまり物理的な距離はそれほど近くなくとも、“電車1本”で行ける場所に住んでいることのほうが重要視されているのである。

Daily Mail」より

 米・プリンストン大学、ニューヨーク大学、およびフェイスブックの合同研究チームがニューヨーク地区に住むロケーション履歴を有効にしたフェイスブックユーザーの2018年3月のデータを分析したところ、居住地からの距離が10%長くなるにつれ、フェイスブックの友人知人は同じく10%減少するのだが、交通機関を使った移動時間が10%増加するごとに、友人知人は15%少なくなることが突き止められたのだ。つまり単純な距離よりも、乗り換えなどせずにすむ短い移動時間のほうが人的交流において重要であることなる。

 同じ路線を利用している人物のほうが友好を深めやすいというのはニューヨークに限らず、鉄道網が発達した大都市では共通する傾向なのかもしれない。良好な交通アクセスは収入や教育、人種といった要素よりもニューヨーカーの交友関係に強い影響を及ぼしているということだ。

 交通の便の良さがフェイスブックユーザー同士の友好を深めることに一役買っているわけなのだが、交通の便の良さによって新たな人的交流が生まれているのかどうかについてはまだよくわかっていないということだ。最初に交通事情ありきではなく、あくまでも何らかの繋がりを持っている人物と偶然にも同じ路線だったというケースなどにおいて友情が育まれやすくなっているとも言えそうだ。

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