
普通体形でもかっこよく着られる!この夏、最強の勝負服「白T」3選
スポーツMIXスタイルがトレンドのこの夏は、例年以上に無地の白Tシャツ1枚で外出する人が増えそうだ。
ただ、問題となるのは、アイテムの選び方。無地の白Tシャツは、見た目がシンプルなゆえに、サイズ感や生地、些細なディテールの違いが、着る人の印象を左右する。引き締まった体であれば、どんなデザインでもかっこ良く着こなせそうだが、世の中そううまくはいかない。
本記事では、普通体形の人でも安心して着こなせるデザインだけを、本誌ファッション担当・ワタナベが厳選。
肌が透けにくく、ガシガシ使え、周りと被りにくい、主役級で使える無地白Tを紹介しよう。
【東京発のカットソー専業ブランド】
『30/2度詰天竺 ガゼットラグランTシャツ』3900円/B
まず「B」というブランド名を聞いて、ピンッときた人はかなりの好事家だろう。筆者の周りに「B」を知っているというスタイリストはいないし、ファッション誌やモノ雑誌で紹介されているのを見たこともない。そういう意味では、知る人ぞ知るブランド。個人的には掘り出し物だと思っている。
「B」は2013年にスタートした日本のブランドで、筆者が初めて同社のカットソーを購入したのは、「B」のECサイト「B-WEBSTORE」がリニューアルした2015年頃。当時はスウェットもあったが、現在はオリジナルのTシャツをメーンに展開しているようだ。
この『30/2度詰天竺 ガゼットラグランTシャツ』は、襟下に三角形の補強パーツ(ガゼット)がついた、ヴィンテージ仕様のラグランスリーブT。
カレッジスウェットテイストのかわいげのあるデザインだが、ガゼットは2枚重ねにした伸縮性の高い生地を3本針両振りステッチごと挟み込んで縫い付け、首回りのバインダーネックは2本針で頑強に縫製するなど、洗濯を繰り返してもヨレにくい作りになっている。
やや厚手の生地には、不純物を丁寧に取り除いた高級糸・コーマ糸を使用しており、2本の糸を1本に撚り合わせた双糸の状態で、度詰めの天竺生地に編み立てている。
一般的に双糸の度詰め生地はハリコシが強くなるものだが、本品は中でも30番手という細い糸を使っているため、格別に柔らかく、また洗濯をするたびにふかふかとした肌ざわりに育っていく。これが心地いいのだ。
寸法はMサイズで、身丈68㎝、身幅100㎝、袖丈21㎝で、ヘインズが展開する定番の赤パックTのM(身丈72.5㎝、身幅98㎝、袖丈20㎝)と比べると、着丈は4㎝ほど短い。
また、コットン100%のカットソーにままあるように、洗濯すると3~5%ほど縮む。個人的には着丈が短いと感じたことはないが、着心地や耐久性にこれだけこだわった無地白Tが3000円台で購入できるのだから、ぜひ試し買いを!