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日本でまたファーウェイのスマホを買えるタイミングはやってくるのか?

2019.07.19

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はファーウェイにまつわる様々な話題について議論します。

ファーウェイの「独自OS」とは

房野氏:6月21日(スマホ会議開催日)の時点で「P30 Pro」などファーウェイのキャリアモデルがまだ発売されていません。この状態は改善するでしょうか。ノートパソコンの「MateBook」は販売が再開されたところもあるようですが。

ファーウェイ「P30 Pro」

房野氏

石川氏:ファーウェイがスマホの独自OSを作る、作らないという話があるじゃないですか。とあるメーカーの人に話を聞いたのですが、普通のやり方で考えて独自OSという名はあるものの、実態はAndroidそのままなんじゃないかという言い方をしていました。独自OSを出しましたといった後に規制が解除されましたとなると、元に戻るのが大変じゃないですか。そう考えると、独自OSという名のAndroidを出しておいて、どういう状況になってもいい状態にしておけばいいんじゃないかと。アプリケーションも動くし何の問題もなく使える。しかも年内に出すという言い方をファーウェイがしていることを考えると、そんなに簡単にOSは作れるものではないし、商標的なものは取ったりするかもしれないけど、周りの準備だけやって、他の中国メーカーがやっているようにオリジナルの名前を付けるんじゃないかと。

石川氏

石野氏:OPPOがそうですね。OPPOの端末はAndroidでも「ColorOS」といっていて、OSといえばOS。Androidについて解説すると、Androidには、Androidという名前を使っていいAndroidと、AndroidベースのオープンソースのOSとの2つがある。Googleはオープンソースの方を指して「Androidはオープンだ」といっているんですが、Androidという名前を使ってGoogleのアプリを載せるためには、Googleの認定をいろいろとクリアしないといけないという二段構えになっているんです。実際、中国で展開しているスマホはGoogleのアプリを入れる必要がないので、Androidベースといいつつ本当にAndroidといっていいのか結構微妙なライン。いってみれば、それをOSと名付けてしまえば、もうOSなんです。ファーウェイも結構をカスタマイズしているし、独自OSとして出せるかなとは思いつつ、米中の関係でコロッと変わる可能性もある。

石野氏

法林氏:Android Open Source Project(AOSP)というオープンソースになっている部分に関しては、誰が使おうが関係ない。もともとファーウェイは「EMUI」という独自のユーザーインターフェイス(UI)を載せている。引っかかるのは、GmailなどのGoogleのアプリケーションや、Androidを名乗るためにGoogle的にどうしてもこれだけはサポートしてねというUIがある。その部分をどうするかという問題。それを外してしまえば、OPPOのColorOSもそうだし、もっというと今の折りたたみケータイは、中身はAndroidで動いているけど本当はAndroidフィーチャーフォンともいってはいけない。

法林氏

石野氏:「Linuxベースの独自OS」を搭載したケータイ。

法林氏:といっているけれど中身はAndroidなんですよ。

房野氏:Linuxだとも、あまり言わないですね。

法林氏:Linuxベースのフィーチャーフォンですとなると、これは動くのか、あれは動くのかという話になるんだけど、Androidベースといわれると、Androidのアプリが色々動くんだなと分かる。Androidが入っているんだけど違うOS風に見せているものがあって、Amazonの「Fire OS」もそう。世の中にたくさんある。僕が気になるのは、「まもなくファーウェイの独自OSが出てくる、こんなのがあります、なんとかベースです」といって、いい加減なことを書いている人がいること。ファーウェイは基本的にAndroidから離れていくことはないと思う。問題はそこに載せるシェル、UIをどうするか。UIをもう少し広義に解釈して作るという形じゃないかなという気がする。ただこの場合、Google マップとかは使えなくなる可能性が高いので、マップは……

石野氏:「百度地図(Baidu Map)」ですか?

法林氏:でも、地図データは汎用アプリを買って入れればいいだけの話。Androidベースで動いている分には変わらないはずだから。

石野氏:Googleアプリは、だいたい代わるのもがあるんですよ。Yahoo! Mapでよかったり、Gmailも他のメールアプリが代わることができるんですけど、問題があるのは「Google Play ストア」。

法林氏:ストアを分離するのが一番大変。

石野氏:あと、Androidと名乗っていいAndroidの中には、Googleが提供しているAPIが結構あって、それを使って作られているアプリがかなり多い。

法林氏:Google開発者サービス経由ってやつね。

石野氏:そうそう。それが一切使えなくなると、ファーウェイがストアだけ用意してもだめでAPIまで作らないといけなくて、そこは結構大変になる。

法林氏:インテントで他のアプリを呼び出したりもそうだし、細かいことはたくさんある。例えば独自OSで「Pokémon GO」が動くかといったら、しばらくは動かなくなっちゃう可能性がある。分からないけどね、プログラムをどうやって作っているかによるので。よく言われているのは、開発者側としてはiOSとGoogle Pay ストアがあって、この2つをサポートしている状態に世の中はほぼ収束した。これ以外にもう1つストアが出てくるのは面倒でしょうがない、あり得ないと。

石川氏:開発者は対応しないですよねぇ。

法林氏:アプリケーションは同じプログラムとして提供できるかもしれないけど、認証やバージョン管理で開発者がサポートする環境がもう1つ増えるというのは、今の状況では厳しい。独自OSが云々と書いている人たちは、分かっているようだけど分かっていないように僕は感じる。

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