相手に家事を強要せず、ラクすることを認め、円満な家事シェアを実現させているご家庭を取材。ラク家事が、ふたりで過ごす余暇時間を生み出している。
〜吉川家PROFILE〜
[夫]英史さん
会社員・33歳。食器洗い、洗濯、トイレ掃除、風呂掃除を担当。掃除全般が苦手なため、効率的にサボれる方法を考案している。
[妻]恵理さん
会社員・31歳。料理、部屋の掃除、トイレ掃除、ゴミ出しを担当。実質的には家事の多くを負担しているが、現在不満はない。
無理はせず、実用的なアイデアを採用
「仕事が忙しい時は、お互いに支え合おう」と約束したものの、実質的に家事を支えているのは妻の恵理さんだ。夫の英史さんは帰宅時間が遅くなる日が多いうえ、何かと面倒くさがりだという。それでも恵理さんは、現在の家事シェアに不満はないそうだ。
「主人は仕事上、深夜帰宅が続くような時期もあり、そもそも家事をきっちり分担するのは無理なんです。でも、いかに楽しく、ラクに家事をこなすかを考えてくれるので、彼の意見を取り入れるようにしています」(恵理さん)
英史さんの家事ストレス軽減策は家電選びから洗剤選びまで多岐に及び、かつ実用的だ。
先日、自宅に調理器具『レミパン』が届いた。注文したのは英史さん。ふるさと納税の制度を利用して新潟県燕市に寄付をした際の返礼品だ。これまでにも、折りたたみ式のソファ、鍋セット、全国の珍味や食材など、恵理さんが注文した記憶のないものが配達され、驚いたこともあったそうだ。だが英史さんによると、ふるさと納税は妻へのサプライズギフト。節税になって一石二鳥だそうだ。