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年若い君たちに期待します! ガンダムの生みの親・富野由悠季監督が語る「G-SATELLITE 宇宙へ」への熱き思い

2019.07.17

ただガンプラを宇宙へ放出しただけ、と舐めてもらっちゃ困る

今回のプロジェクトについて、富野監督はこう語る。

富野:オリンピックは人類が歴史の中で培ってきた目印、マイルストーンだと思ってます。そういうものがあるからこそ、いろいろなことを考えることが出来た。スポーツの持っている身体性の問題から、宇宙という無限のものに対してまでの想像を具体的にするテーマみたいなものを、こうやって我々が今手にし始めているわけです。50年前にはこんなこと絶対になかったんですよ。だから宇宙開発っていう言葉そのものが「何それ?」だったんだけど、今、僕がここで話しているような話し方ができるようになったわけだから、もっとリアルに宇宙の問題ってことも考えることができるだろう、そのためには「なんでオリンピックから始まってるの?」という、いやまさに絵空事ではないんだよという事実を我々はこういう形で今積み上げてきているわけです。

ですから、我々の前の世代の人たちが頑張って作り上げてきた文明、文化、それに則ってどうしていくかということはやはりこれ以降、我々だけではなくて、むしろ今の5歳、10歳の子たちが、10年後、20年後、30年後に具体的に考えなくちゃいけない問題が、今こういう形で公にしていただけた、と思います。

そうすると「ガンプラを衛星軌道上で放出したからって、何? ただ玩具を出しただけだろ?」と言う人がいるんだけど……いや、舐めてもらっちゃ困る。舐めてもらっちゃ困るというのはどういうことなのか、ということを考えてほしい。それを考えるのが、次のステップを踏むことになるんじゃないかと思ってます。だって事実なんですよ。こういう事実がなければ、こんな話さえできないんですよ!

こうした話ができるようになったってことは、極めてリアリズムの問題であって、宇宙開発とか宇宙に進出するということがファンタジーでなくなってしまった。ファンタジーでなくなってしまったから、実を言うと、我々は何を考えなくちゃいけないのかなということを本当に、具体的に問題点というものを世界に対して提示することができるのではないのか、そういう機会を手に入れられたというふうに思ってます。ですから今回のこういう機会は、本当にありがたいことだと思ってます。

これを受け、中須賀教授は「なぜ人間は宇宙に行くのか、とよく聞かれるが、理由はないんじゃないかと思っている」と言う。

中須賀:ご存知だと思いますけど、ポリネシアとかミラネシアとか、南の方の島というのは、生活するには何の問題もなくて、食べ物もふんだんにある。ところが毎年1人か2人、船に乗ってどっか行っちゃうんです。人間って限られた世界の中にずーっといると、やがては外に行きたくなる。これが人間の発展のベースになっていて、だからこそ人間はここまで成長してきたんだと思うんです。だから宇宙に行くのは理由がないんです。行きたい、もう行くしかない、自然と行く……これが人間が宇宙へ行く理由、モチベーションだと思っています。だからやがては人間は宇宙に行くのですが、そのステップをどうやっていくのかがすごく大事なんです。

今回、オリンピックを一つの題材に、地上のいろんな競技と宇宙の衛星がコラボした、というのは大きなマイルストーンになると思うんです。やがては宇宙でオリンピックは開かれるでしょう。無重力の中でどうなるのか、考えてみると面白いですよ。例えば走り高跳びなんてありえないですよね、飛んだら帰ってこないですから(笑)。宇宙空間での水泳ね、どうなると思います? 想像するだけで面白いですよ。必ずやそういったことが起こる。それに向けての第一歩がここで築かれた、それに自分も参加出来ている、ということに非常に私はワクワク感を感じています。

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