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年若い君たちに期待します! ガンダムの生みの親・富野由悠季監督が語る「G-SATELLITE 宇宙へ」への熱き思い

2019.07.17

東京オリンピック・パラリンピック競技大会を盛り上げる「ONE TEAM PROJECT 宇宙から東京2020エール」の第2弾となる「G-SATELLITE 宇宙へ」。「ガンダム」と「シャア専用ザクII」を格納した小型衛星を宇宙へ打ち上げ、到達したISSから放出、ガンダムの舞台でもある宇宙空間に浮かぶガンダムとザクの勇姿を写した画像や、大会や選手たち応援するメッセージなどを地球へと送信する計画だ。このプロジェクトについて、『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季監督が語った。

100年後、200年後にはもっと大きな夢を咲かせてほしい

富野:こういう時代になりました、ということです。ですから、40年前から応援していた方は、やれやれと思ってらっしゃると思いますし、お若い方は「あれ、何なんだろう?」と思ってると思います、きっと。その「何なんだろう?」ってことを考えていただければ、ありがたいと思います。

僕が中学校のときに世界で初めて人工衛星スプートニクが打ち上がって、それを人工衛星と言ったというのを「それは衛星なのか?」と、ものすごく考える時期が何年か続きました。

今回、ガンプラが宇宙に出るというのはいったい何なんだろうか、ということは考えていただきたいし、技術の問題は中須賀先生が(第一部で)説明したようなことがありましたので、まだまだこれから解決しなくてはいけない問題がいっぱいあります。と同時に、東京2020のような大きなイベントがあるからこそ、こういう機会も手に入れられた。そして日本にはJAXAという組織があるからできたんだという意味で、いろいろなものが絡み合って実現できた。

将来、つまり50年後、100年後は皆さん方がやってくれなくちゃいけないことを今我々が試してますので、100年後、200年後にはもっと大きな夢を咲かせていただけたらありがたいなと思います。

現実となりつつある『ガンダム』の世界をどう考える?

登壇者によるトークセッションでは、富野監督の話を受け、宇宙飛行士の金井宣茂さん、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の中須賀真一教授、そして東京2020組織委員会スポーツディレクターを務める室伏広治さんから、こんな質問が飛び出した。

金井:私を含め、宇宙業界で仕事をしている人は『ガンダム』が大好きなんです。『ガンダム』は人間が宇宙で生活をして、そこで子供を産んで、年老いて死んで行くという世界観です。これまでに日本最高峰のクリエイターが作った世界観がだんだん現実世界と交わりつつある今、中須賀先生や富野監督は、近い将来のことをどのように考えられてますか? 期待はありますか?

中須賀:我々が小さな衛星をやっているひとつの狙いは、皆が宇宙に近づくということにあります。これまで宇宙への思いが強く、ロマンを感じ、何かやりたいと思ってもなかなか宇宙で仕事をしたり、自分がやりたいことを実現する手がなかった。それを実現するのが小さな衛星。これからも衛星を作り続けることで、これをどう使うのかは皆さんに考えてもらいたい。ぜひ「何ができるだろう?」「どんな新しい宇宙の世界が切り開かれるだろう?」と考えていただきたい。

富野:現実的に考えれば、中須賀先生が説明した通りのことですから、この問題を若い人たちは本当に考えていただきたい。そして僕は物語を作るという立場から、宇宙で人が暮らすというのはどういうことかということを考えてきました……ので、年寄りの発言はこれ以後は絶対にしません。どうしてかと言うと、今の若い人たちが持っているような「幻想」を抱けなくなってしまった、という事実を実感することができるようになったからです。

ただ、この厳しい現実というのも実を言うとファンタジーかもしれないので、1000年後か2000年後には人類がそれを突破して、宇宙で暮らせるようになる私たち、というハウツーを手に入れられるかもしれませんので、そういうものを発見するようにしていただきたいなと思います。つまり絶望だけしていると明日がなくなってしまいますので、そういうふうに思ってはほしくない。そして宇宙を目指している人っていうのは、みんなそういうファンタジーを追い求めて、現在只今でも宇宙開発なるものをやっているんだと思いますので、そういう大人たちを絶対に馬鹿にしちゃいけません!

金井:ありがとうございます。感動しました。

室伏:私も今回のプロジェクトを通して、人間が想像する能力って無限なのかなと感じました。監督がおっしゃったように、これから先、我々がどういう環境に住んでいるのか、そして宇宙に対してももっと身近になっているかもしれませんので、スケールの大きさを感じます。我々の大先輩方が昔想像していたことと現実がどう変わってきているか、ということを考えると面白いなと思います。

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