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南スーダンやイラクなど紛争地域に出向く女性医師の意外な生き方、働き方

2019.07.16

■医師がすすめるカラダにいいコト教えてDr倉田

筆者自身が行う海外渡航外来では、日本から紛争地などへ医療援助に行く人達に「マラリア予防薬」を処方することがあります。それでも南スーダンやコンゴ民主共和国といった国々は未知の世界でイメージもなかなか湧きません。

2018年に紛争などで故郷を追われた人々は7080万人とUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が発表しました。これはタイやトルコの人口に匹敵し、20年前と比べ約2倍も増えています。

国境なき医師団の活動 (c)Francois Dumont/MSF

そこで私は「国境なき医師団(MEDECINS SANS FRONTIERES:以下MSF)日本」を訪問し、2週間前までイラクで医療活動をしていた医師「岩川眞由美」氏と広報部「舘俊平」氏に取材をしました。

紛争地医療の様子や働く人の想いが、@DIME読者の皆さんの心に届きますように。

中央アフリカで同僚たちと/(c)MSF

なお、医師や人間として筆者の個人的な悩み相談もしていたので、インタビュー取材記事の体裁ではないことをご容赦下さい。

もし「明日から紛争地で医療活動に行けるか」と言われたら??

医師は事故や病気の治療に際し、大きな病院、診療所など医療機関の規模、内科や外科など分野が異なっても、治療中に不測の事態(急変など)が生じる可能性を頭に入れて仕事をしています。

けれども、日本国内の医療機関では、清潔な医療器材や高度な検査機器があり、何より看護師はじめスタッフがいる前提で、治療を行います。

教科書などで名前は知っていても、治療経験もない病気やケガに出会うこともありそうです。

何より、治療中に砲弾や銃弾が降ってくる状況は想像出来ません。

シェラレオネで退院する母子と/(c)MSF

「明日から紛争地で仕事が出来るか?」と言われたら、「YES」と即答することはかなり勇気が必要です。

「自分なりに筋を通すこと」〜海外医療の道に進んだ女性医師〜

今回インタビューした、小児外科医 岩川眞由美氏は、1978年千葉大学医学部卒業後、日本や米国で小児がん治療や遺伝子治療研究などに従事しました。

イラクで男女双子の新生児と岩川氏/(c)MSF

 紛争地などの医療でMSF活動を始めたのが40歳代のこと。きっかけは医学生時代にMSFの新聞特集で「アフリカをフィールドで働く女性医師が、休日はオペラ劇場で友人とシャンパンを飲む」写真記事を見て「仕事をやる時はやる。でもプライベートは自分の好きな文化的な生活を送りたい」と考えたからだとか。動機が悲壮感からではないところにむしろ親近感が湧く、そんなエピソードではないでしょうか?

「紛争地で働く人は硝煙の臭いが染み付いている?」……そんな筆者の勝手なイメージも覆されました。

その後「中国・広西チワン族自治区、イラク・ナジャフ・カイヤラ、南スーダン・ヤンビオ・オールドファンガク、中央アフリカ共和国・バンギ、熊本地震、シェラレオネ、ナイジェリア・ボルノ」で岩川氏は活動し、現在も小児医療に携わっていらっしゃいます。

派遣先でも「ヨガ」を楽しみ、日本では毎年浅草三社祭でお神輿を担ぐ江戸っ子で、ゴルフや日本舞踊もたしなむ、笑顔が素敵でチャーミングな女性です。

紛争地で働く女性に見えますか?

中央アフリカ共和国カブーで同僚たちとヨガ/(c)MSF

「手当て」という言葉がありますが、現代医療では血液や画像検査の結果を重視するあまり、患者さんの身体に直接触れることが少なくなっています。

医療器材も少ない派遣地で、岩川氏は「医療機器に頼らず、自分の頭や技だけで診察できる医師になろう」と感じたそうです。

これは「便利な道具に頼り過ぎず、状況に応じて自分で考えて仕事をする」重要性に、考え方を置き換えられたそうです。

仕事や転職に際して重要なコトは? と質問してみました。

「自分なりに仕事に筋を通すこと、好きな仕事を続けることですね。私(岩川氏)自身は医療や医学が好きだから続けています」という答えが返ってきました。

生きていく上で仕事は非常に重要ですが、自分の人生を楽しむことを忘れないのも、大切なことかもしれませんね。 

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