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2019.07.08

コーヒーに脂肪燃焼効果の可能性、英ノッティンガム大学研究

コーヒーに「脂肪燃焼」効果?

世界中で広く親しまれているある飲み物が、米国で蔓延する肥満に立ち向かう助けとなるかもしれない―。

英ノッティンガム大学のMichael Symonds氏らが実施した研究で、コーヒーには体内の脂肪を燃焼して熱を産生する“褐色脂肪細胞”を活性化させる働きがある可能性が示唆された。研究の詳細は「Scientific Reports」6月24日オンライン版に掲載された。

余分なカロリーを蓄積する白色脂肪細胞などとは異なり、褐色脂肪細胞は、寒さを感じた時などに糖や脂肪を燃焼して熱を産生する働きをもつ。

そのため、「褐色脂肪細胞の活性を高めると血糖コントロールや脂質値が改善し、余分なカロリーが燃焼されて減量につながるとされる」とSymonds氏は説明する。

同氏らによると、従来は、褐色脂肪細胞は寒さに弱い乳児や冬眠動物のみが持つものと考えられていたが、近年、成人でもその存在が確認されたという。

では、食べたり飲んだりすると褐色脂肪細胞は活性化し、カロリー燃焼につながるのだろうか? 

Symonds氏らは今回、マウスの幹細胞から分化させた脂肪細胞を一定量のカフェインに曝露させる実験を行った。その結果、カフェインには脂肪を燃焼させるような働きがあることが確認された。

次に、健康なボランティアの成人9人を対象に、コーヒーあるいは水を摂取してもらい、最新の赤外線画像装置を用いて産生される熱を測定した。

その結果、コーヒーを飲んだ直後に、褐色脂肪細胞が多いとされる肩甲骨周辺で熱が産生する様子が観察された。

これらの結果を踏まえ、Symonds氏らは「われわれは、カフェインである可能性が高いとみているが、今後、コーヒーの中のどの成分が褐色脂肪細胞を活性化させているのかを突き止める必要がある」と述べている。

Symonds氏によれば、1杯のコーヒーが、ヒトの褐色脂肪細胞の働きに直接影響し得ることを示した研究は今回が初めてだという。

米国では肥満と糖尿病患者の増加が社会問題となっており、同氏は「これらの問題に立ち向かう上で、褐色脂肪細胞の活性化が解決の糸口になる可能性がある」と期待を示している。

ただし、肥満や栄養の専門家からは、「ダイエットにはコーヒーが最適と結論づけるのは時期尚早だ」とする声も上がっている。

米レノックス・ヒル病院の管理栄養士であるSharon Zarabi氏は、「褐色脂肪細胞の活性化によるエネルギー産生は限られたもので、その影響力は極めて小さく、過体重の人が適正体重となるほどではない」と指摘している。

また、Zarabi氏は「例えば、頭をすっきりとさせ、元気に1日をスタートさせるためであれば、コーヒーを飲むことは勧められるが、減量目的では勧められない」と話し、「ダイエット中の人は、コーヒーが減量につながる魔法の薬だと考えるべきではない」と強調。

その上で、「カロリー燃焼に最善かつ最も効率的な方法は運動であることに変わりはない」と付け加えている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.nature.com/articles/s41598-019-45540-1

構成/DIME編集部

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