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ロンドンで開催された女性のための映画サミット「Woman With A Movie Camera Summit」で話題になった基調講演

2019.07.11

マイ・ナット‐ソウ‐ビッグ・ブレイク

 『My Not-So-Big Break』、「私のさほど大きくもない成功」くらいの意味か、という討論会では、名前が知られ始めた映画/テレビ関係者らが業界での体験を語った。

左から、チャーニャ・バトン、デボラ・ヘイウッド、アラナ・ハットン=ショウ、サラ・ブロックルハースト、クリスティー・スウェイン、レベッカ・ギルバートソン

数本のテレビドラマを執筆、最新作は強迫性障害の女性が主人公のコメディードラマ『Pure』の脚本家クリスティー・スウェイン

「知名度のために作るのは間違いだわ。『Pure』の場合は、メンタル・ヘルス・コミュニティーから認められたことが大きかった。知名度を求めて作っていたら、変なことになっていたと思う」

ドキュメンタリー映画を発表した後、次作にとりかかっているアラナ・ハットン=ショウ監督

「ドキュメンタリー映画という区分ではなく、女性監督映画という区分にされたわ」

ロンドンLGBTQ+映画祭開幕映画となった2本目の長編『Vita & Virginia』が7月からイギリス劇場公開のチャーニャ・バトン監督

「わたしは、以前、人の反応を分析することにたくさんの時間を費やしたの。とても疲れた。人の考えはコントロールできないから、それについて気をもむのは生産的ではないと気づいて、雑音に惑わされず、しなければならないことをすることにしたわ」

2作目の公開が控えるプロデューサーのサラ・ブロックルハースト

「最初の作品から時間が経つと、消えたと思われる。わたしの最初の映画が2012年で、次が2019年8月2日だから(笑)。資金繰りやら何やら、ほんとうに大変だし、みなが期待している。小さな成功と大きな成功の間かどうかは知らないけど、とてもつらかった」

 ちなみに、最初の映画というのは新人だったトム・キングズレーとウィル・シャープの共同監督作『Black Pond』で、英アカデミー賞新人賞にノミネートされた。俳優としても活動しているシャープは日英ハーフで、この映画の中でも日本人青年役で登場している。

 会場には意外に男性も少なくなかったが、やはり、若い女性が多数を占めた。20歳前後と思われる女性から「映画監督を目指しているのですが、どう始めるのが良いですか」という質問があがった。

4本目の長編が公開予定のプロデューサー、レベッカ・ギルバートソン

「最初の一歩としては映画学校が良い機会になるわ。いろいろなことが試せるし、いろいろな人とも知りあえる。ただ1つの道ではないけれど、わたしにとっては最初の映画につながったわ」

脚本家スウェイン

「それと、まず、作ればいい。作るだけなら簡単だもの、携帯電話でも撮れるんだから。今、作っておけば、これが作りたいというものを示せる。作りなさいよ」

初長編『Pin Cushion』が昨年イギリス劇場公開されたデボラ・ヘイウッド監督

「わたしは16歳で妊娠したから、映画学校は行かなかったの。でも、自由でもあった。ルールも何も知らないから。確かに、映画学校に行けば、最初から人脈があるという利点はあるわね。わたしは脚本を書かないから、書ける人を探したわ。待っていないで動き出せばいいのよ」

 講演の中には、テーマにそって、たくさんの映画場面を集めたお楽しみ的なものもあり、インスパイアされつつ映画の魅力も堪能できる半日だった。

文/山口ゆかり
ロンドン在住フリーランスライター。日本語が読める英在住者のための映画情報サイトを運営。http://eigauk.com

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