人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ロンドンで開催された女性のための映画サミット「Woman With A Movie Camera Summit」で話題になった基調講演

2019.07.11

■連載/Londonトレンド通信

 6月22日、ロンドンで『Woman With A Movie Camera Summit』が開催された。サミットと言えば、大阪でのG20など首脳会談が浮かぶ。だが、このサミットは映画界の首脳女史が集う会議ではなく、映画の中、また陰にいる女性に捧げる催しだ。

 会場となったのはBFI(英国映画協会)サウスバンク。初回だった昨年に続き、2回目となるこのサミット及びBFIのプログラマーを務めるアナ・ボグツカヤが、基調講演前に登壇した。

 「このサミット開催は、途方もない夢でした。いつもサウスバンクで行われていることとは、違った試みです。映画業界における女性についての討論や主張を、中心にしたものです。ミュージック・フェスティバルのようにデザインされていて、同時に4つくらい催しがありますから、自由に出入りして、楽しんでください」

 12時から18時までの間に開かれる、BFIサウスバンク内の複数の会場を使った16の講演や討論会などに、一般20ポンド(現在のレートで約2700円)、25歳以下10ポンドという若者特典もあるパスで、出入り自由の方式だ。

日本に縁の深い博士による基調講演

 基調講演はネリー・ベン・ヘイオン博士が行った。

 ヘイオン博士は、映画、政治、デザイン、科学にまたがる分野でユニークな仕事をしている。講演は、「長期的なインパクト対トレンド」などのキーワードをステージ背景に映し出しつつ進められた。大きな広がりを見せた#Me Tooムーブメントも、一過性のものにしてはいけないと訴える。

 「どこを変えなければならないか、考えることが重要です。ポリティカル・デザインとは、問題提起でもあります」

 幅広く活動する博士は、日本で着物デザインを学んだこともある。「知識」がテーマとなる次の監督ドキュメンタリー映画『I am (not) a monster.』にも日本が登場する。

ディーバ・ディレクターズ

 『Diva Directors』と銘打った講演を行ったのは、ライター/プログラマーのミリアム・ベイル。ディーバな女性監督を揶揄するようなタイトルだが、ディーバに代表される女性監督へのレッテル張りを明かすものだ。

 わかりやすい例として、ソフィア・コッポラ監督をあげる。父親が『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などで知られるフランシス・フォード・コッポラ監督であることから、Spoiled Rich Girl(甘やかされたお嬢様)と書き立てられた。ベイルは『マリー・アントワネット』での質疑応答で起こったことを語った。

 「『なぜ、この時代劇の中にコンバース(のスニーカー)を登場させたのですか』という質問に、彼女は『なぜなら、できるから』と答えたの。その言葉がお嬢様発言として騒がれた。その映画でコンバースは効いていたし、彼女は既にアカデミー賞をとっていて、それができるパワーがあった。もし男性監督なら天才的とか言われるだろうに、お嬢様だからとは何?」

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年10月16日(水) 発売

DIME最新号の特別付録は「カラビナ付きマルチツール」!激動のエアライン、超便利な出張ギアを大特集!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。