
近年、「○○ハラスメント」が問題視されているが、未だに多くの企業でハラスメントが横行されているのが現状だ。
日本労働組合総連合会(連合)が1,232名を対象に実施した「働き方に関するホンネアンケート」では、仕事上でハラスメントを「受けたことがない」という人は47.3%。
しかし、いまだ半数以上がハラスメントを受けており、そのうち6割が「パワハラ」という結果になっている。
1,232名に聞いた「働き方に関するホンネアンケート」
職場で困ったことを相談できる相手を聞いたところ、1位は昨年同様に「同僚」で310人(25.1%)、2位は「家族」で281人(22.8%)という結果となった。一方、「いない」は、230人(18.6%)と昨年の19.1%とほぼ同じ割合となった。
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4択の投票では解決したい仕事のお悩みの1位が「低賃金」、2位が「長時間労働」となっており、労働環境の厳しさを示している。
また、「ズバリ我慢できる残業時間は月何時間まで?」と尋ねたところ、最も多かったのは、「11~40時間」の37%で昨年と同様の結果に。2位の「1~10時間」は33%、「41~80時間」は12%、「0時間」は11%となった。昨年同様に8割以上もの人が40時間以下と回答。
「給料や雇用形態が原因であきらめていること、不安なこと」を尋ねたところ、「自分の老後」が398人(32.3%)で昨年に引き続き1位となった。昨年5位(16.6%)だった「不安はない・給料に満足」は308人(25%)で2位となった。
同アンケートでは、回答者の5割超が正社員・正職員で、また年齢も10代から30代が75%を占めているにもかかわらず、「給料や雇用形態が原因であきらめていること、不安なこと」の1位が「自分の老後」(32.3%)と回答していることが注目すべきポイントだ。
調査実施概要
有効回答数/1,232名
データ集計期間/2019年4月27日~4月28日
男女比/男性:710人(58%)、女性:499人(41%) その他:2名 回答なし:21名
年齢/10代:215人(17%)、20代:460人(37%)、30代:254人(21%)、40代:177人(14%)50代:85人(7%)、60代:9人 回答なし:32名
構成/ino