
6月上旬にアップルが開催した開発者向け会議WWDCでは、今秋公開予定の新しいOS群が発表された。
6月25日からはパブリックベータが公開されていて、誰でもパブリックベータプログラムに参加すれば、macOS/iOS/iPadOSのベータ版を試すことが可能だ。しかしあくまで公開前のベータ版、OS自体が不具合を持っていたり、サードパーティ製のアプリや周辺機器が使えなくなったりする可能性がある。使っていない予備のデバイスにインストールするようにしよう。
今回はmacOS Catalinaがどのように変わるか、WWDCの基調講演やアップル公式サイトの情報から、一般ユーザーにとくに影響がありそうなポイントをご紹介する。
iTunesは3つのアプリに分割
ミュージックとPodcast、TVのアプリアイコン
今までmacOSに標準インストールされてきたiTunesは、Catalinaではなくなっていて、その代わりに「ミュージック」と「TV」、「Podcast」という3つのアプリが増えている。メディア種類ごとにアプリを切り分けた形だ。
たしかに従来のiTunesはアプリとして肥大化し、使いたい機能を表示するのもやや面倒になってきた。「音楽を聴きたい」あるいは「音楽をダウンロード購入したい」と思ったとき、「ミュージック」を起動すればアプリ上で切り替え操作する必要がなくなったのは便利だし、その分、アプリのサイズも軽くなることが期待される。
iPhoneの同期画面。Finderの左側でデバイスを選択すると表示されるようだ
iPhone/iPadの同期や管理の機能はFinderに移行し、iPhone/iPadをMacと接続しても、従来のようにiTunesアプリが自動で立ち上がったりはしなくなる。
「写真」や「メモ」など多数の標準アプリが改善
ユーザーインターフェイスが変更されたアプリ
iTunes以外にも、多数のOS標準のアプリで、主にユーザーインターフェイス周りに変更が施されている。
「写真」では現行バージョンでも日付だけでなく旅行などのイベントごとにまとめ、思い出を探しやすいような作りになっていたが、そのコンセプトがさらに強化されるようだ。すべての写真を表示するだけでなく、機械学習でピックアップした写真を大きくプレビュー表示するようになる。
「メモ」はユーザーインターフェイス変更に加え、新たに共有機能が加わった。サードパーティのアプリ・サービスなしで共同作業が可能になるのはちょっと面白い。
「リマインダー」もユーザーインターフェイスが改善されたのに加え、Siriによるインテリジェント機能や添付ファイルやメッセージアプリとの連携機能など、ビジネス用途にも耐えるような機能が追加されている。
あとは「Safari」と「メール」にも細かな機能追加がされていて、セキュリティやスパム対策が強化されている。「メール」に関してはスレッド単位でのミュート機能が加わった。
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