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4万円台で買える超小型スマホ「Palm Phone」はどこまで実用的に使えるか?

2019.07.07

■連載/石野純也のガチレビュー

 Palmといえば、スマートフォンの“先祖”ともいえるPDAの人気ブランド。その名を冠したSIMフリースマホの「Palm Phone」が、4月に日本で発売された。当時一般的だった携帯電話より多機能だったPDA時代のPalmとは異なり、Palm Phoneはさまざまな点がそぎ落とされている。大型のスマホが全盛の中、Palm Phoneのディスプレイサイズは、わずか3.3インチ。3.5インチだった「iPhone 3G」よりコンパクトで、その名の通り(Palm=手のひら)、手のひらにしっかり収まる。

 PDAのPalmは、独自OSの「Palm OS」を搭載していたが、Palm Phoneは、Androidを採用。一方で、ユーザーインターフェイスは、3.3インチディスプレイ向けにカスタマイズされている。このモデルは、当初米国でVerizonが発売。その後、展開国を広げる中、日本では代理店のFOXが取り扱い、ソフトバンク傘下の+Styleなどで販売されている。

 ただ、ここまでコンパクトだと、本当にスマホとして、きちんと使えるのかと疑問に思う向きもあるはずだ。3万円以下のミドルレンジ端末がひしめき合うSIMフリースマホ市場で、Palm Phoneは4万円台半ばと価格は一段上になるため、なかなか購入に踏み切れない人もいるだろう。今回は、気になりながらも、二の足を踏んでいた人に向け、Palm Phoneの実力をレビューしていきたい。

SIMフリースマホとして発売されたPalm Phone。TCL Communication製

手のひらに収まるコンパクトさだが、意外と文字は打てる

 Palm Phoneを手に取った人は、まずそのサイズ感に驚かされるはずだ。ディスプレイは、日本での初代iPhoneにあたるiPhone 3Gより、わずか0.2インチ小さいだけだが、ホームボタンがなく、ベゼルも今の技術でスリムになっているため、数値以上にコンパクトだと感じる。手のひらに収まると書いても、誇張はまったくないほどで、筆者が握ると、本体全体が隠れてしまうほどだ。

 コンパクトながら、質感は高い。ディスプレイ側のガラスは上下左右が緩やかにラウンドしており、指をフリックした際に当たりがなく、気持ちよく操作できる。フレームには金属素材が使われており、剛性が高く、持ったときに質感も伝わってくる。細部の処理などがややiPhone風なところは気になるが、今のスマホをギュッとコンパクトにしたような見た目で、凝縮感のあるデザインには好感が持てる。モノとして、強い魅力のある端末といえるだろう。

側面は金属を採用しており、硬質感がある

背面の仕上げもシンプルで、質感は高い

 ディスプレイは3.3インチながらHD(720×1280ドット)と、画面サイズにしては高解像度が高く、フォントなどに粗さは特に感じない。むしろ、このサイズにしては十分な解像度といえ、表示品質もいいと感じた。解像度が高いため、コンパクトながら、文字がクッキリと表示されており、サイトに表示された文章なども、細かいが読むことはできる。

 これだけサイズが小さくなると、文字入力などの操作感が気になるところだが、結論からいうと、日本語は慣れればある程度スムーズに打てる。欧米などで利用されるQWERTY配列に比べ、10キーをベースにした日本語キーボードは、キー1つ1つのサイズが大きいためだ。大画面のスマホに比べると打ちづらいことは確かだが、これなら、メールで比較的長めの文章を作成できる。ボディは小さいが、10キーベースの日本語入力は、意外と使いやすい

 一方で、アルファベットは、QWERTYキーボードがかなり小さいため、やはり入力がしづらい。押し間違えがないよう、目視しながらゆっくりと打てば入力できないことはないが、日本語キーボードよりは操作性が落ちる。少々面倒だが、10キーでもアルファベット入力はできるので、Palm Phoneでは、あえてこちらを使った方がよさそうだ。

QWERTYキーボードは、キー1つ1つが小さくなりすぎることもあり、少々打ちづらかった

 通常のAndroidのユーザーインターフェイス(UI)だと、アイコンもタップしづらそうだが、Palm Phoneには、この端末専用のホームアプリが搭載されている。そのため、アプリも選びやすく、スムーズに目的の機能を呼び出せる。ナビゲーションバーも当然、狭くなるが、Palm Phoneはベゼルにセンサーキーがあり、これで「戻る」や「ホーム」などの操作を代用できる。このキーは、コンパクトゆえの操作性を考えて搭載したのだろう。サイズの割に、意外と操作性はいいというのが、正直な評価だ。

アイコンがタップしやすいよう、独自のユーザーインターフェイスを採用する

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