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2019.07.05

ホップは成長株?日本産ホップでつくったIPAがうまいワケ

キリンビールグループのブルワリー「スプリングバレーブルワリー」から、日本産ホップを使ったIPA「MURAKAMI SEVEN IPA」が数量限定で発売された。

「MURAKAMI SEVEN IPA」はスプリングバレーブルワリー(東京、横浜、京都)、BEER TO GO(銀座)で提供中。タップ・マルシェのある飲食店では7月8日以降の提供。キリンのオンラインショップDRINXで購入できる。

日本産ホップ「村上セブン」のIPA

人気が高まるクラフトビールの代表的存在IPA。これに欠かせない原材料がホップだ。日本産のホップとなるとかなり希少な存在。

MURAKAMI SEVEN(村上セブン)はホップの品種名。キリンビールで1980年代からホップを研究してきた村上敦司氏が20年ほど前に開発、育種してきたホップだ。

IBU(苦味の強さ)28.0。OG(麦汁の濃さ)13.0⁰P。ABV(アルコール)5.5%。IPA特有の苦み走った感は目立たず、上品な苦味。イチジクやマスカットのような香りが引き立つフルーティさ。MURAKAMI SEVENの特徴は「個性は強いが、出しゃばった感はない」と村上敦司氏は話す。

「毬花」(まりはな)と呼ばれる花のような部分の中身がビールに使われる。写真はMURAKAMI SEVEN。

苦味から香りへ。ホップの価値が変わった

「日本産ホップの未来は明るい」(キリンホールディングス常務執行役員・溝内良輔氏)という。

スプリングバレーブルワリー東京で行われた「MURAKAMI SEVEN IPA」限定販売開始の発表会で。左から溝内良輔キリンホーディングス常務執行役員。“ホップ博士”の村上敦司氏。ヘッドブリュワーの古川淳一氏。

日本産ホップの作付面積、生産量は1970年代をピークに減少の一途をたどってきた。そのホップが今、注目を浴びようとしている。

キリンビールとホップ栽培の関係は長い。ここでちょっと日本のホップ栽培の歴史を振り返ってみよう。

日本におけるホップ栽培は1800年代後半、北海道の開拓使によって始まった。しかし詳しいこと不明だが、この北海道のホップ栽培はまもなく途絶える。次に見られるのが1910年代。当時のビール会社が農家と契約栽培を開始。キリンビールは1919年に山梨、福島、山形でホップ栽培を開始している。今からちょうど100年前のことだ。

ホップの品種は海外から取り寄せたホップを交配したものが多かったようだ。当時も日本のビールで使われるホップは、ほとんどが海外産だった。

それが第二次世界大戦後、日本のホップ栽培は急激に発展する。1950年代半ば〜70年代にかけて、国産ホップの作付面積は4倍にも増えたのだ。理由は、戦争の影響で輸入ホップの供給が不安定になったこと。日本人のビール消費量が大きく伸びたこともあるだろう。

だが、日本産ホップがこれ以上伸びることはなかった。為替相場の影響を受けて輸入ホップの価格が下がり、ビール会社のほとんどは海外産を使うようになったからだ。

そんな中、キリンビールはホップの研究、栽培を続けてきた。

2002年には、キリンが1939年に開発したホップ「IBUKI」(いぶき)を使った「毬花 一番搾り」を発売。このビールで採用したのが「ホップを生のまま添加する」特殊な方法だった。その結果、「爽快な柑橘フルーツの香りを最大限に引き出す」ことに成功。日本のピルスナータイプとしてはエポックメイキングな商品となった。

「これまでホップは、もっぱらビールの苦味づけに使用されていたため、日本産のホップにこだわる理由はなく、代替え品種は海外にいくらでもありました。しかし「毬花 一番搾り」以降、ホップが苦味づけではなく、香りづけの文脈で語られるようになりました」と、30年来ホップの研究をしてきたキリンビールの“ホップ博士”村上敦司氏は説明する。

ホップを生で添加するとなると、海外から輸入していたのではコストが高くつきすぎる。そこで再び、国産ホップに熱い視線が送られるようになった。

麦汁にホップを投入!

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