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【2019上半期ヒット商品大研究】就航前から予約殺到!常識とは真逆の作戦で乗客の満足度を上げた全日本空輸「ANA COUCHii」

2019.07.28

ANA

ANAのカウチシートは3名掛け12組に加えて、4名掛けも6組設定されている。エコノミークラスのシートマップから追加料金で座席指定可能。

カウチシート

(左)CEマネジメント室商品企画部 プロダクト企画チーム マネジャー 牧 克亘さん
航空機内装品メーカーを経て中途入社。整備本部技術部客室仕様チームで技術的側面からシート開発に携わった後、商品企画部に異動。

(右)CEマネジメント室商品企画部 プロダクト企画チーム マネジャー 三井所 由佳子さん
羽田空港でグランドスタッフとして活躍後、レベニューマネジメント部(当時)、シンガポールのアジア・オセアニア室を経て現職。

通常のエコノミークラスよりもカウチが埋まる

 ANAが5月24日より成田ーホノルル線に導入したエアバスA380には、エコノミークラスのレッグレスト部分を水平に上げることでベッドに変身するカウチシート「ANA COUCHii(ANAカウチ)」が搭載されている。子供連れを中心に大人気となり、就航前にすでに1万名以上の予約と、その反響は予想を超えるものだった。

 そして、就航初便の機内では、子供連れの家族から「完全に横になれるので、子供が熟睡してくれて楽だった」という声が聞かれ、長時間フライトの不安を解消させるのに十分な効果もあったのだ。

 聞き慣れないカウチシートという言葉だが、エコノミークラスの3席もしくは4席すべてを自分たちの空間として独占して利用でき、レッグレスト部分が座面まで上がることで、横になることができるアイデアシートである。エコノミークラス運賃に追加料金を支払えば利用可能だ。日本発着路線ではニュージーランド航空に次いで、ANAがハワイ線に投入した。

 ANAカウチの開発に関わった中心メンバーが、商品企画部の牧克亘さんと三井所由佳子さんだ。小さな子供が横になれることは家族旅行の移動におけるストレス解消につながるという読みがあった。

ANAカウチ(写真左)3名掛けでは親子が一緒になって横になることができる。(写真右)親子3名で4名掛けを使う場合には両親が端に座り、真ん中に子供を寝かせるという使い方もありだろう。

通常のリゾート路線とは真逆の作戦で他社と勝負

 ハワイ線にA380導入が決まった時点で、商品企画部(当時は商品戦略部)のメンバーからニュージーランド航空の「スカイカウチ」のようなシートを導入したらどうかというアイデアが出た。

リゾート路線はビジネスクラスをほかの路線より減らして、エコノミークラスを増席するのが常識です。しかし、ANAの作戦は真逆でした。ハワイ路線を研究すると富裕層から若者、夫婦など客層は幅広く、リピーターも多い。各世代で支持されているので、ファーストクラスからエコノミークラスまでカウチシートも含めると5つの種類のシートから、旅行スタイルや予算に応じて選べることが他社との差別化になると考えました」と牧さんは話す。

 追加料金の設定がリーズナブルなのもヒットの要因だろう。3席シートの場合、ハイシーズンを除けば3人掛けシートでは大人・子供問わず3名利用で4500〜9000円、2名利用だと9500〜1万9000円、1名利用だと5万9000円を追加料金(1組当たりの価格)として払えば利用できるのだ。

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