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職場に外国人が配属されたらどうコミュニケーションとればいい?

2019.07.02

厚生労働省によると、平成30年10月末現在の外国人労働者数は146万463人で、前年同期比18万1793人、14.2%の増加(平成19年に届出が義務化されて以降、過去最高を更新)となった。外国人が上司や部下になることも珍しくない実情が伺える。それでは、もしあなたの職場に外国人が配属されたらどうコミュニケーション取れば良いのだろうか?グローバル人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパンの柳沼茂樹シニア マーケティング マネージャーに聞いた。

詳しく説明し過ぎると何を言ってるか分からないと言われてしまう!

柳沼氏は大手日系企業でエンジニアを務めた後、米国旅行メディアの日本オフィスの立ち上げに携わり、2011年に同社に入社して現在に至る。学生時代米国に5年在住し、英語は社会人になってから何らかの形で使っていた。同社では転職を希望する登録者の英語のレベルを(1)会話、(2)ビジネス、(3)流暢、(4)ネイティブの4段階に分けて管理しているが、柳沼氏は(3)に該当する。

入社以来、数ヵ月は日本人上司がいたものの、後はずっと外国人の上司や外国人の部下を持っていた。現在は、オーストラリア人の上司、米国人2人、中国人1人、韓国人2人の部下を含む12人のチームをマネジメントしている。

柳沼氏が外国人とのコミュニケーションにおいて大事にしていることは、(1)あいまいな言葉を使わず分かりやすく、(2)複雑な言い方をせずにクリアに、(3)短く――だ。詳しく説明し過ぎると、結局何を言いたいか分からないと言われることが多かったからだ。なるべくポイントだけを短く伝えて、そのあと分からないことがあれば質問を受けて補っていくのがベストだと言う。

柳沼氏も最初は頑張って日本語でメールを書く時のように、英語で長いメールを書いたり、多くの情報を詰めたプレゼンをしたりしていた。だが、外国人上司や同僚から「ポイントが分からない」などのフィードバックをうけて、改善を続ける中で、短くシンプルに落ち着いた。

日本人は1度に全部を説明しようと長いメールを書きがちだが、外国人は1~2行の短いメールがポンポン飛ぶやり取りを好むという。

英語圏にはほのめかすという文化が無い!

英語の話し方にも気をつけなければならない。日本語的発音で英語を話すと聴きとりづらい。英語は抑揚があるが日本語は平坦なトーンだからだ。

ノーリアクションも避けなければならない。日本人はプレゼンなど話が終わるまで何十分も黙って聞いていたりするが、欧米人は途中で笑ったり質問をしたりする。自分が話しているとき、ノーリアクションだと自分の言うことを分かっているかどうか不安に感じてしまう。「表情豊かにオープンにアクションを大きくを心がけた方が良い」(柳沼氏)。

欧米人の良いところとしては、違う意見を持っている場合でも最終的にはディシジョンメーカーについていき、全力を尽くすことだ。多くの場合は、先に納得がいかない点は指摘し、意見を戦わせるという。一方、日本人は内心は納得していなくとも「わかりました」と表面上は理解を示し、そういう場合にはやったとしても全力を尽くさない傾向があるという。

日本人の中にもいろいろな価値観の人がいるように、「外国人」といっても出身国の文化、世代、性別などによっても異なるので一様ではないが、アジア圏の人は比較的日本にカルチャーが近く、分かりあえる空気感が似ている。一方、欧米人は日本人が喜んでいるとか怒っているとかをうまく読み取れないことあるという。例えば、好ましくない話題があったとき、アジア圏の人は言ってほしくないと察して止める傾向があるが、欧米人には「そういう話はしないで欲しい」と言った方が確実だ。

また、日本人は感情をあえて見せないことが美徳とされているが、英語圏ではそういうほのめかすという文化が無い。

例えば、日本人同士なら「そのアイデアは結構良さそうですね。でも難しいと思いますよ」と、嫌な気持ちになってほしくないから前段で褒めて後半でできないことを伝えることもある。だが、外国人に同じことを言うと、「面白いアイデアだと褒められた」と進める方向にポジティブに受け取ってしまうことも。外国人に断るなら「良いアイデアだけど、できない。理由はこう」とハッキリ言わなければならない。

「はっきり、シンプルに――これが、外国人とのコミュニケーションで後々のトラブルに結び付きにくい秘訣です」(同)。

人手不足の中、外国人労働者が増えるのは避けられない。@DIME読者も心の準備をしておくことが必要だろう。でも、あなたの職場に外国人が来てもこのアドバイスで大丈夫!

【取材協力】
ロバート・ウォルターズ・ジャパン
世界30ヵ国に展開する日本法人設立19年目のグローバル人材に特化した人材紹介会社。

取材・文/稲垣有紀

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