
■茂木雅世のお茶でchill out!
静岡県島田市が市をあげて2015年頃からちょっと面白い取組みを実施しています。
その名も「島田市緑茶化計画」。
「ん?島田市ってどこだっけ?」と思った方は、お茶の名産地として知られる牧之原台地がある場所と言えば、お分かり頂けるのではないでしょうか?
明治初期に開拓が始まり、農家さんとともに武士だった人達も加わり拡がったと言われる牧之原台地は日本最大規模を誇る茶園として有名です。
そんな、お茶とともに暮らしてきた島田市民の緑茶愛を日本中の人に、いや、世界中の人に発信していこう!という取り組みがこの「島田市緑茶化計画」なのです。
何から何まで「緑茶グリーン」に大変身!
「緑茶化」という言葉通り、市内の至る所、物、コトを緑茶まみれにしていこうというこのプロジェクト。
赤いあの郵便ポストも緑茶グリーンに大変身!
蛇口をひねるとお茶が出る水道で子供たちがお茶をゴクゴク飲んでいたり、サービスエリアならぬ茶ービスエリアにお茶の葉のプールがどーんと登場したり、島田市にあるあの有名な木造歩道橋「蓬莱橋」がグリーンにライトアップされたり、トラックが緑色にラッピングされていたり…と、とにかくありとあらゆるものが緑茶化され続けています。
「世界中から注目されるくらいの面白い街(CI-TEA)になろう」と島田市が2015年にスタートしたこのプロジェクト。
大井川鐵道や島田髷まつりなど島田市ならではの観光スポットもいくつかある中で、何に絞って島田市をプロモーションしていこうかとなった際、白羽の矢が立ったのが緑茶でした。
島田市には「島田茶」「金谷茶」「川根茶」と代表的な3つの栽培地があり、古くから良いお茶が出来る地域としても知られています。
それだけに島田市に住む人達は少なからず緑茶に親しみや愛着を持って生きている人が多いということも理由の一つになりました。
ちなみにこの「島田市緑茶化計画」は島田市民がもっともっと緑茶を好きになることから始まる市民参加型シティプロモーション。
「市内」から溢れ出した緑茶愛が「国内」へ、「国内」から溢れ出した緑茶愛が「海外」へと繋がっていくそんな願いも込められているのです。