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2019.07.04

ビジネスマンなら知っておきたい「会社四季報」の見方、読み方、活用法

キャビネットに並んでいたり、上司のデスクに置いてあったりと、会社で一度は目にしたことがある『会社四季報』(東洋経済新報社発行)。名前は知っているけれど、中身についてはよく知らないという人も多いのでは?そこでその読み方や活用方法を2回に分けて紹介する。1回目の今回は、「そもそも『会社四季報』って何なの?」「どう見たらいいの?」という基礎知識から紹介しよう。

6月18日に発行した『会社四季報』夏号2200円。

今年で83年を迎える先見性のある季刊誌

そもそも『会社四季報』は1936年(昭和11年)6月に創刊。会社の日々刻々の息吹を知るために、3か月ごとに発行する必要があるとし、年に4回発行。そのため『四季報』と名付けられた。2009年3月期より四半期決算が義務づけられたため、現在、日本企業は3か月ごとに決算を発表している。このスタイルを83年前から実践していたということ。

『会社四季報』創刊号のレプリカ。

創刊号では298社を掲載。誌面から当時の企業の状況がうかがえる。

特徴は国内の証券取引所に上場している全企業の情報を、各社均等に紹介しているところ。2019年夏号では3739社の情報を掲載。この社数は2007年に最多の3946社を記録した。記載情報は以下の通り。

A証券コード・社名 B業績予想記事・材料記事 C本社~販売先 D株式・役員・連結子会社 E株式・財務・キャッシュフロー F資本異動 G株価 H特集企画 I業種・比較会社 J業績 K配当 L株価チャート・株価指標

「全ての会社を同じスペースで紹介しているのは、比較しやすくするためです。例えば時価総額22兆円のトヨタ自動車の業績数字は、枠内にぎっしりと数字が並んでいます。ですが時価総額5億円ほどの規模の小さい会社は、業績数字の枠内に白場が目立ちます。『会社四季報』は1ページに2社、見開きで4社を比較・閲覧できますが、ひと目見ればその企業の事業環境を知ることができます」と、東洋経済新報社の広瀬泰之氏。

東洋経済新報社 編集局 会社四季報センター 会社四季報編集部長 広瀬泰之氏。経営コンサル、書店などの業界を担当。『会社四季報』の編集長を経て現職。

掲載内容は時代に合わせて改善され、少しずつ掲載項目を増やしてきた。広瀬氏が編集長の時代には、前述のIの部分の「比較会社」という項目を追加したと言う。

「『会社四季報』は証券コードの番号順に情報を掲載しています。もともと2000番台は食品、3000番台は繊維など、ジャンルに合わせて番号が振り分けられていました。ですが上場企業の数が増えてきたために、その基準に当てはまらない会社が増えてきたんです。本来ならページをペラペラめくれば比較できたのですが、そうはいかなくなったので、同業他社を検索しやすくするため、比較会社という項目を新しく作りました」。

アルファベットや仮名順に社名の索引があるので調べやすい。

専門の記者が今期と来期の業績予想を取材

『会社四季報』に関わっている記者は約150人。東洋経済新報社で発行している『週刊東洋経済』や、Webサイトの『東洋経済ONLINE』、『会社四季報ONLINE』の記者がその専門性を活かして、『会社四季報』の専門分野を担当。業績予想記事や、今期と来期の業績予想などに取り組んでいる。

「四季報の記者は業界ごとに上場企業を定点観測していて、今期と来期の業績予想を取材しています。この予想の精度を高くすることには特にこだわっていますね。業績を詳しく取材していると、海外展開を考えていたり、新業態に取り組もうとしているなど、その企業の新たな戦略が見えてきます。規模の小さな企業のこういった情報はなかなかニュースで取り上げられないので、希少な情報源として四季報に落とし込みます。そのため〝投資家のバイブル〟と呼ばれたりしますが、このような情報はビジネスパーソンにとっても有益な情報。会話の引き出しが増えるので、自分の価値や成績を高めるためにも、情報源として活用して頂けると思います」。

『会社四季報』の2倍の大きさで、文字が大きく見やすい『会社四季報ワイド版』2800円。注目の500銘柄をピックアップした『会社四季報プロ500』1300円なども発行。

取材・文/綿谷禎子

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