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「3社横並びではない」家族重視はそのままで、シンプルになったドコモの新料金プランが作られた背景

2019.07.01

「違約金1000円」「端末割引2万円まで」の影響は?

 総務省令案の「違約金1000円」「端末割引2万円まで」は、その数値を出した根拠が有識者会議でも避難されましたが、案自体は認められました。ドコモは新料金プランを出したばかりですが、改定されるのでしょうか。

 御牧氏は「決まり次第、中身に沿って適切な対応をしていきます」と応えるに止まりましたが、2年の継続利用という前提は料金設計に「かなり影響している」(金氏)そうで、違約金が1000円となってユーザーがひんぱんにキャリアを乗り換え、継続して利用してくれないとなれば、料金プランは何かしら変わることになりそうです。ユーザーとして違約金が安くなるのは歓迎ですが、その代わりに料金が高くなっては意味がありません。

 一方「端末割引が2万円まで」という案は、一般的な中古ショップなどの下取り額を基準に、それに2万円加えた金額までの割引(支払い免除)が許されます。御牧氏は、「割引額がパーセントで表示されると、端末によって割引額が変わるのでまた複雑な印象になります。明確な絶対額で示される方向性では賛同しています」と語っていましたが、下取り額が非常に低くなってしまった場合は、支払い免除額が規定内に収まらなくなる可能性があります。その際にどうするのか、また、下取り額はどの価格が基準となるのかなどといった問題が指摘されています。スマホおかえしプログラムは、端末購入の負担を分散させ、しかも“縛り”がないので、ユーザーにとっては良施策といえます。改悪されないことを期待しましょう。

 なお、今回のルール作りには取り上げられていませんが、ウェブサイトやショップのポスターなどで、1980円、1480円といった各種割引後の最低料金が大きく表示され、ユーザーが誤解しやすいことも問題視されています。これについては御牧氏、金氏とも「ガイドラインで決めてほしい」と語っていました。

5Gの料金はどうなる?

 新料金プランは6月1日にスタートしたばかりですが、法律改正の影響で一部変更されることになるでしょう。さらに5Gの商用サービス開始が来年に迫っています。そこではもちろん、5G用の料金プランが導入されます。こちらも「複雑にならないように」これから検討するとのこと。5Gではデータ通信が使い放題になることが期待されていますが、「本当に無制限がいいのかということも、これから検討していくのですが、プランが無制限になっても、やっぱりどこかで制限をかけないと、設備に影響が出てユーザーに迷惑がかかることも考えられます。バランスをみながら検討していきたいです」(金氏)とのことでした。

料金プラン検討は終わらない

 携帯電話の料金プランは、もともとシンプルだったものが、新サービスに対応させたり、総務省のガイドラインなどに対応したりすることで、だんだん複雑になり、その揺り戻しで再びシンプルになり……といった歴史を繰り返しています。今回のプランも同様のことになってしまうかもしれません。

 ただ、料金制度室の担当者たちは常に「シンプルにしたい」と語っていました。つい「分かりにくい」と簡単に批判してしまいがちですが、担当者たちは、シンプルしながら、ユーザーごとに適したプランを組み立てて利便性を上げていくという二律背反なところに挑戦しています。金氏によると、新しい料金プランの設計はExcelを使って行っているそうですが、ファイルサイズがギガ単位になるとか。そんな苦労の末に完成したギガホ/ギガライト。しっかり料金シミュレーションも活用しながら、チェックしてみてください。

取材・文/房野麻子

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