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「3社横並びではない」家族重視はそのままで、シンプルになったドコモの新料金プランが作られた背景

2019.07.01

 “4割下げられる”発言から始まった携帯電話料金の見直し。ドコモ、auが新料金プランを発表し、各社とも通信料金と端末代を切り離した“分離プラン”を導入しましたが、その後、改正電気通信事業法が成立し、分離プランが正式に義務化。また、それにともなって2年継続利用を途中で解約した場合の“違約金”を1000円に引き下げること、端末割引は2万円までなどの総務省令案が出され、こちらも今秋から義務づけられる模様。しかも、法律が正式に施行される前から準備を徹底するよう、大手3キャリアは要請されています。

 常日頃から気になる携帯電話料金が、法律改正にまで及んだとあって、かつてないほど注目を集めています。その最中、ドコモの料金プラン設計を行っている料金制度室の担当者と端末販売の担当者にインタビューする機会を得ました。今回の新料金プランはどのようなコンセプトで作られたのか、法律改正にどのように対応するのか、さらに5Gで料金はどうなるのかを聞いてきました。

左からNTTドコモ 営業本部 販売部 営業戦略担当課長 杉崎晴彦氏(消費生活アドバイザー)、同社 経営企画部 料金制度室 担当課長 御牧宏一郎氏、同社 料金制度室 金 東賢氏

条件は極力排除してシンプルに

 ドコモの新料金プランは、30GBまで高速通信で使える大容量プランの「ギガホ」と、1GBから7GBまで段階的に金額が上がっていく低~中容量プランの「ギガライト」の2本立てとなりました。データ通信プランが個人向け、家族向けにいくつも用意されていた従来の「カケホーダイ&パケあえる」に比べると、選択肢が2つだけとなり、ずいぶんすっきりとしました。

ドコモの新しい料金プランは2つのみ。どちらも従来の基本料、インターネット利用料、データ通信料、テザリングオプション料金がすべて含まれている。

 カケホーダイ&パケあえるも、導入当初はそれほど複雑ではなかったのですが、さまざまなユーザーに適したプランを追加してきたことで、だんだんと複雑になっていったという背景があります。そのため、

「お客様には今ひとつ理解していただけなくて、適切なプランを選択していただけないまま(ドコモの料金は)高いという印象を持たれてしまった。また、世界と比べると高いという話もありました。理解しやすい料金にして、お得をきちんと感じてもらって、ドコモを使い続けてもらえるようにしたいと考えたのが料金改定きっかけです。料金設計の思想は極力シンプルに、です」(御牧氏)

 ギガホ/ギガライトは、従来の基本料、インターネット利用料、データ通信料、テザリングオプション料金がすべて含まれた料金となり、確かにシンプルになりました。

「シェアパック」は料金設計上「難しくなっていた」

 一方で、家族内でデータ容量をシェアできる「シェアパック」、指定の端末を購入することで月額料金がずっと1500円割引になる「docomo with」がなくなったことについて、残念に思っている人もいるはずです。特にシェアパックは家族を重視するドコモの特徴となっていただけに、個性がなくなったと評する声もあります。ドコモ内でもシェアパックを止めることについては、だいぶ悩んだそうです。

 シェアパックで子回線の場合、「シンプルプラン」(980円)とインターネット利用料(300円)、シェアオプション料金(500円)で1780円で利用できます。これがdocomo withの場合は1500円の割引となり、
ドコモ自身「280円から使える」と訴求していました。ところが、月々サポートで端末を購入した場合、割引額が大きいと料金がマイナスになることがあり、「シェアプランは料金設計上、難しくなっていました」(金氏)。

 シェアパックの場合、1人当たりの料金が分かりにくく、トータル金額だと高く見えてしまうというデメリットもあります。また、グループ内の1人がプランを変えると他のメンバーに影響が出ます。1人で手続きが完了しないケースもあり、ショップに来店が必要となってユーザーにもショップにも負担となっていました。

 ユーザーに不便を感じさせず、極力、家族重視を実現するにはどうしたらいいか考えた結果、家族で契約すると料金が割引になる「みんなドコモ割」が導入されました。みんなドコモ割は家族が2人なら500円、3人以上なら1000円、全員割引になります。

3回線以上なら家族全員1000円割引になる「みんなドコモ割」。ギガホ/ギガライトが割引対象だが、音声通話が可能なほぼすべての料金プランがカウント対象になり、適用範囲が広いのが特徴。

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