結果の出るラブレターを書くコツ5つ
そこで小林さんに、実際に紙のラブレターを書くコツを教えてもらった。
1.具体的に書く
「ただ『好き』『愛してる』と結論だけ伝えても相手には伝わりません。何が好きなのか?なぜ好きになったのか?具体的に書きましょう。私は、『あの時のこういう出来事から素敵だと思った』『あの時のこういう会話から意識しはじめた』という形で、印象的な出来事や会話を例に出すようにしています」
2.「自分」を伝える
「ラブレターというのは、相手に対する気持ちを伝えるとともに、自分がどういう人間であるのかを伝える手段でもあります。『普段は仲間とワイワイと騒いでいる僕だけど、実はひとりの時間が一番好きだったりします』『普段は人見知りなところがありますが、仲良くなるとすごくおしゃべりだったりします』というように、少しでよいので、自分の人間性や人柄、趣味なども書くようにしましょう」
3.相手に「共感」を示す
「人は誰しも、自分の考え方、価値観、趣味、仕事に対して共感を覚えてもらうと嬉しく思うものです。好きという気持ちだけでなく、『あなたの仕事に対する姿勢を尊敬しています』『読書は心や生活を豊かにしてくれるので私も好きです』など、相手の仕事や趣味などに対する共感も示しましょう」
4.過去の偉人たちの言葉を引用する
「恋愛感情は誰もが一生に一度は抱く感情であり、恋愛により悦(よろこ)んだり、落ち込んだりするもので、人生において恋愛は切り離すことのできない重要な要素です。それだけに、古今東西、多くの作家や詩人、著名人が恋愛に関する名言を残しています。
上手く言葉が見つけられなければ、そういった過去の偉人たちの言葉を借りるのも一つの手です」
5.「伝わりやすさ」を意識する
「自分の気持ちを相手に伝えるためには、『伝わりやすく』書くことも大事です。字を丁寧に書く、読みやすいように行間や余白を意識する、また、誤字脱字のチェック、『てにをは』がおかしくないか、しっかりと見直しをしましょう」
「ラブレターを書く」というと、ちょっと身構えてしまうところがあるかもしれないが、意外にも効果はありそう。ぜひ「ここぞ」という場面で活用してみてはいかがだろうか?
【取材協力】
小林慎太郎さん
1979年東京都生まれ。都内IT企業にて役員を務めつつ、ラブレター代筆屋としても活動。今日までに100通以上のラブレターを代筆。
http://dsworks.jp
Twitter:@DenshinWorks
取材・文/石原亜香利